ゴロンディーナーの4号黒電話コレクション!(卓上オンリー)
実は平成も終盤に入る2014年(平成26年)ぐらいから、今度はアナログナリティーな黒電話にも興味を持ち、収集を始めている。
それもサザエさんやドラえもんの野比家で見かけるような比較的新しい600型黒電話ではなく、大分古い、1950年から1963年頃まで使われていた、ずっしりと重みのあるモダンな4号黒電話である。
また、これは600型黒電話にも言えることだが、黒電話といえども、黒以外にも色の種類が複数あり4号カラー電話機実在する。
その中で色の種類を示せば、うすねず(灰色)、わかくさ(緑)、ぞうげ(ぞうげに見立てた黄色系)、えんじ(赤)、ふじ(紫)、あおたけ(濃緑系)、もも(ピンク)がある。
なお、4号カラー電話機では色の表現を花などで例えている。
そして、それ以外にも色の種類があり、これは初期型の公衆電話機と言えよう!赤く目立ちを付けた赤色のA号A自動式簡易公衆電話機も実在する。
中でも、ももと全体赤褐色のA号A自動式簡易公衆電話機は入手困難品となっており、ネットではこれが30万円で売られているのを確認した。w
その中で、A号A自動式電話機による簡易公衆電話機については、もも以上に貴重価値が高い。
これについては、かつての大型の赤電話が置かれる昭和40年代以前に、たばこ屋などの店先でよく置かれていた。
A号A自動式簡易公衆電話機は、その大きくなった赤電話の原型といえよう。
なお、A号A自動式簡易公衆電話機の現存数が少ない理由については、元々電話の普及数が少ない時代に短期間に渡って、4号電話機による簡易公衆電話機が普及していたため、現存数が限りなく少ないのかと思われる。
しかし実はといえば、4号電話機による簡易公衆電話機が登場する前は、普通の4号黒電話が使われていた時代もあった。
ところが普通の黒電話による公衆電話機では店先に置いても見えにくいので、わざと目立たせるために、あえて赤色のものを登場させたとの記録が残っている。
そして、4号カラー電話機を含めた各電話機の底面の真四角ラベルには、それぞれメーカー名とメーカーの検印欄等がある。
なお、これについては、一度、電電公社が預かり品として修理されたような再出荷モデルにはない。そのようなラベルについてはよく細長いラベルに張り替えられており、1970年代に再出荷されたものを見かける。
これについてはA号A自動式簡易公衆電話機も同様。あれも一度は公社が修理した再出荷モデルも実在しているようである。
また、かなり細かいが、通常の真四角のラベルであっても、メーカー印の隣に公社の検印が赤く押してあるものについては、それはオリジナルではなく修理された可能性が高い。
そのようなモデルについては、電話機正面のバッジも電話機製造メーカーのバッジではなく、緑の電電公社のマークによく置き換わっている。
さて、その中で、電話機の種類については、4号A自動式4号C共電式と標識された2種類があるが、交換手不要で電話を掛けることのできるのは4号A自動式の方である。
4号C共電式の方は、元々交換手がないと電話を掛けることができない電話機であり、これに後からダイヤル部分を後付けしたものも実在する。
電話機の底面をご覧になり、そこに4号C共電式と書かれており、電話機正面にダイヤルがはめ込んであれば、それは明らか改ざん品である。
なお、電話機本体と受話器を結ぶコードについては、カールコードストレートコードの2種類があるようだが、その中でストレートコードの方は電話機本体から受話器までの距離がとてつもなく長いのが特徴である。
その中でストレートコードの材質については、よく布製とゴム製のコードが使われていたようである。
特に布製のコードについては、カールコードに交換されていないカラー電話機で見かける。

さて、ここではネットオークションでかき集めてきた、4号黒電話機のコレクションを紹介していく。

4号A自動式電話機
標準色の黒電話
冒頭で述べたが、4号A自動式電話機には、通常仕様の黒電話以外にカラー電話機も実在する。
ここからはそのカラー電話機について、希少度が低い順から並べてみる。
4号A自動式電話機 特別仕様
4号カラー電話機
うすねず わかくさ ぞうげ えんじ
ふじ あおたけ もも
激レア!
カラー電話機の中では、希少度第2位!
4号委託(簡易)公衆電話機(自動)
ももよりも希少品!
値打ちは断トツ1位!!
カラー電話機の中では、希少度第1位!
これは高かった。
最高級のimacが一台買える価格である。
今時のiPhoneをも越す値段である。w)
このふじから、より希少度が高いものとなる。
(所蔵品はバッジがメーカーでないので、再生備品)
ふじよりレア度が高いあおたけ ももは1963年の「クレージー作戦 先手必勝」の映画にて
スナックに置いてある光景を見ている。
なお、ネットオークションに出てくるのは
10年に1度と言われるぐらい、今時ではかなりのプレミア品である。
最初の公衆電話機は黒電話が使われていた。
だが、その後まもなく、目立つ赤色に色が変更された。
それがこちらの4号A自動式簡易公衆電話機である。
だが、その後はやがて通常の卓上電話機は使われなくなり
まもなく、大型の赤色の公衆電話機が登場し
たばこ屋などの店先の商店に置かれるようになっていった。
なお、こうしたカラー電話機を会社に配置する場合は、黒は平社員、課長はぞうげ、ふじは部長、あおたけは専務用などと振り分けられていたこともあったようだ。
当時の映画、「クレージー作戦先手必勝」をご覧にあれば、多少おわかり頂けると思う。
ちなみに、4号A自動式簡易公衆電話機とNEC製だけは、電話機本体とダイヤルが同色である。

電話機本体とダイヤルが同色のNEC製造・わかくさの例

↑しかしこちらはよく見たところ、受話器のみ岩崎通信機製で、オリジナルではなく再生備品であった。
それ以外はオリジナル
ま、受話器のロゴは普段は見えないからいいか^^
<<標準色の黒は黒だが、中でも現存数が少ない東芝製>>
4号電話機については、中でも東芝製は現存数がほとんどなく、ネット競売に出ることが全くない。
こちらは、ローゼットコードを除いた他は、受話器、本体、ダイヤルの全てが東芝製で揃う。
ただ裏面のラベルを見ると、公社のハンコが押してあるので、一時、公社が修理か再整備をしたように見受けられる。
それにしても、エンブレムの筆記体のロゴには時代を感じる。古い炊飯器などの電化製品で見るようなロゴだ。
4号C共電式電話機
(4号C共電式の電話機の一例として、カラー電話機の「ふじ」を挙げる。)

こちらは箱付きで入手!ちゃんと箱にも「ふじ」と書かれている。
C共電式は、交換手がいない自動交換機の現代では不向きである。また、実使用は不可能。
一応これにダイヤルを後付けしたものがあるが、改造を行うには資格が必要なことだと思われる。
値打ちについては、ダイヤルを後付けしたとしても、裏面を見ればはっきりとC共電式と書かれているから、Aの自動式よりかははるかに下がると思われる。
ここはとりあえず、コレクションにと、ふじの4号C共電式を買っておいた次第である。(笑)
なお、電話機の製造年については、大分後のものであり、4号の製造終了間際の昭和38年の4月とあった。


<映画で見た4号黒電話>

1960年代、1970年代の映画やドラマには、必ずと言っていいほど映っている。^^

社長漫遊記では必ずだ。
あの時代は正に!4号黒電話、真っ只中の時代だ。

男はつらいよ

クレージー作戦先手必勝

クレージー作戦先手必勝では、予告編に入手困難なもも色の4号カラー電話機を確認している。

寺内貫太郎一家

寺内貫太郎一家は1970年代に入るが、ここでもまだかあちゃん(樹木希林さん)が、ゴム製のカールコード付属の4号黒電話を使い、電話をかけるシーンを見かけている。

そして、「ドリフ大爆笑」では、600型電話であっても、4号黒電話のダイヤル音が聞こえるから不思議である。
↑そこもオチだったのか!?

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