こちらも初期型!?短い架空地線キャップ その1
(現況:3本中1本は現存せず。
3本のうちの1本目は、柱ごと設備更新されている。
高圧配電線は小型サイズのDアームによる両引き留め装柱で、高圧配電線は逆方向を向く構成に変更された。
また、2本のうちの3本目は、短い架空地線キャップは残っているが、外環道のジャンクションの建設に伴い、高圧配電幹線の立ち上がり柱へ変更された。)
初期型の架空地線キャップといえば、真っ先に長いものを思い浮かべるが、実はそれとほぼ同時期に普及していたもので短いものもあった!
しかしこちらに限っては、試験的に導入したもので、その普及数もほとんどなかったのか、限られた地域でしか確認できていない。
見つかったのは東京都大田区の東雪谷(ここでは大量に発見!)と世田谷区の北烏山8丁目
ここでは中央自動車道沿いで、3本の確認ができた。
まずは1本目!
他の周囲の配電柱は見上げても、架空地線キャップ自体取り外されているのが大半であったが、ここはまだ残っていた。
しかもここは、極端に短くなった初期型仕様である。
それからここは、Dアームの幅も少し短めである。
このDアームは、普通サイズのものを半分に切って使っているような感じがある。
丁度ここでは左側が中央自動車道の待避所となっていて、その橋が少し突き出て高圧と接近しそうであるから、Dアームは普通サイズの採用はできなかったのだろう。
短い架空地線キャップの拡大写真はこんな感じ。
根本の部分については、通常仕様と比較すると少し深いような一面も見られた。
錆びの色具合から推測すると、架空地線が登場した直後の昭和45年前後に思えた。
架空地線は廃止されているが、架空地線を引き留めている引き留め金具は残っていた。
この金具がまた、長い架空地線キャップでも使われているものと類似している。
続いて2本目は、少し進んだところにあった。
同じく中央自動車道沿いだ。
高圧配電線の支持は変わらずDアームで、ここでは3つのDアームを取り付けて、高圧配電線の両引き留めを行っていた。
ここはそんな近代構成で、初期型の短い架空地線キャップが残っていた。
そしてこちらが終端にあった最後もの。
同じように架空地線は廃止済みとなっているが、それを引き留めていたのはこちらも短い架空地線キャップとなっている。
なお、後ろに見える送電塔は、北多摩線64号の最終鉄塔である。
錆びの色具合としては、長い架空地線キャップと同じような色合いをしている。

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