古いタイプの3台トランス その1
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ここからは、1本の配電柱に3台の変圧器を設置したものを紹介しよう。
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1本の配電柱につき同時に3台の変圧器を設置したものに関しては、昔は高価なケーブルを使った都市型配電というものがなかったから
街のあちこちにあったようだが、近年では見かけることはほとんどない。
但し、千葉は例外である。あちらでは普通に最近でも新設を見かけている。
まぁそれはさておき、今回は東京都北区にある昭和40年前後に建てられたであろう団地の目の前で確認できた、古びた変圧器3台装柱を紹介しよう。
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まず、3台のうち上部にある2台の変圧器についてだが、これは動力用かと思われる。
恐らく給水設備のポンプで200Vの三相の動力が必要になり、ここではそのための電源を取り出しているのだろう。
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次いで、一番下にある変圧器が明らかに大型である。
容量は100kVA(キロボルトアンペア)だ。
これはその正に団地の住民用の電源用として置いてある変圧器で、ここでは単相3線式の低圧電灯線を取り出しているのかと思われる。
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そして高圧上部
こちらもどうやら古びた銅線を昔から使っているようで、古そうだ。
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横はこんな感じだ。
3台も変圧器があると傾かないかが心配だが、電柱の背にある団地へのぶっとい引き込み線のおかげで、なんとかバランスを維持し続けているようだ。
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次に高圧カットアウトの製造年確認だ。
これを確認すれば、3台変圧器のおおまかな年式がわかるはずだ。
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製造年だが、1973年製のものだった。
古い!古びた銅線が正に当時物という感じがしてくる。
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変圧器への引き下げ線を支持している高圧ピンがいし類も正に当時物だろう。
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ここでもう一度高圧上部を!
銅線の高圧配電線を引き留める場合は
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銅線用の長いカバーが使われる。
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おまけ
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おまけで分岐元を掲載だ!
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分岐元については、開閉器装柱となっているので、団地に向けて張ってある銅線仕様の古びた高圧配電線は、腕金を伸ばして分岐しているのが見て取れた。
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