2段重ね!(内陸編)
ここでは内陸(軽塩害地域)で撮ってきた中部電力の2回線を掲載!
まずはじめに、がいしの違いについてを説明!
中部電力管内では、海から約3キロ圏内にある範囲を重塩害地域に指定しているようで、10号中実がいしに10号中実がいし用耐塩皿を追加して、塩害対策をしている。
(※但し、長野県は例外があり、高速道路沿いの高圧がいしにも耐塩皿を追加している。)
しかし、海から3キロ離れた途端、高圧がいしはいきなり耐塩皿不使用の普通のものに切り替わる。
こちらで紹介するのは、内陸(といっても軽塩害地域に当てはまる地域)で追跡したものになる。
それでは静岡県静岡市清水区の新蒲原変電所から富士市内へと、ビビッと続いて来ている2回線を少し見てみよう。
(今回の追跡は、道でいえば、県道188号線沿いからとなり、東海道(県道396号線)にも少し入る。)
但し、今回は負荷側(配電線の終点側)から電源側である配電用変電所へと逆戻りとなった追跡となったので、そこは注意願いたい。
負荷側である2回線の終点にあった最後の1本がこちら!
下段の1回線はここで終点で、ここからは上段の1回線のみとなり、それぞれ左右へ高圧配電線が分岐されていた。
続いてこちらは、その次の電源側(配電用変電所側)にある1本であるが(ここから先にある配電用変電所まで追跡してゆく。)
上下段で10号中実がいしの配列は2:1で、ごく普通のものであった。
いわばこれが2回線の場合の基本形になる。
なお、GWキャップについては、骨組み仕様が主流のようで、その頂上には高圧ピンがいしを取り付けて、架空地線の絶縁をしている。
そして、高圧用腕金の取り付け向きについてであるが!これがまた「電気の流れが1目でわかる!」車道に対して右向き(負荷側向き)となっていた。
どうやら中部電力では、高圧用腕金の取り付け向きについては、負荷側向きになっているものが多くあるみたいだ。
但しこれは、カーブや分岐箇所といった場合は、少し例外なところもある。
自動開閉器を取り付ける場合は、重さが関係しているのか
別の腕金を用意して、そこに取り付けられているのを確認した。
ここで取り付けられている区分開閉器は自動式のようで、その用途は連絡用(常時スイッチオフの開閉器のこと)であろう。
それから後見た感じ、制御器(子局)の電源変圧器も開閉器に直付けされているみたいだ。
そこでは避雷器まで付いているのが見て取れた。
他の電力会社のように、高圧用腕金に直接3つの避雷器を配置するようなことはないようだ。
10号中実がいしを2:1に配列させた基本形となるが、こちらは変圧器ありバージョン。
変圧器の取り付け方についてはハンガー装柱の他には、こういった引き下げ手法も主流なのだそうだ。
これは、低圧配電線よりも下に変圧器を取り付ける場合に適用されるみたいだ。
こちらは基本形で高圧配電線を両サイド分岐したもの。
分岐については、左が単相交流2線式で右側が三相交流3線式といった感じだ。
いずれとも下段回線からの分岐となっている。
なお、高圧がいしについては、一部は茶がいしも見られた。
それから中部電力には、高圧耐張がいしを2:1に配列させたものが普通にあるようだ。
ここでは下段のスケルトン仕様の区分開閉器がある方に、それがあるのが見て取れた。
なお、開閉器2台装柱も、ここでは当たり前にあるみたいだ。
こちらはスケルトン仕様の簡単な区分開閉器を2台取り付けている感じであった。
それから避雷器については、いずれとも前もって開閉器の電線の吹き出し口付近に取り付けられているようだ。
高圧用腕金については抱腕金となっており、ここでは少し長めのものが使われていた。
おっ!ここからは突然!(題して)「Cアーム群団」が続出w
どうやらこの付近の配電柱は、人家の敷地を借りてそこに収納させているから、そうなっているようだ。
なお、Cアームについても、高圧用腕金の取り付け向きは負荷側向きになっていた。
中にはCアームで電圧調整器を取り付けたものもあった。
ここにあったCアームの種類については、どれも角型だった。
こちらは中でも1番長い特大サイズによる角型Cアームに見えた。
Cアームで1回線分岐
う〜ん、やっぱり関東の人間からすると見慣れない光景なため、物凄く不思議な感じがする。w
こちらは腕金に10号中実がいしを3:0に配列させたやや旧式のやり出し装柱となるが
GWキャップについては、どうやらやり出し装柱となる場合は、少し長めのものを使っていたみたいだ。
いわばこれは、落雷による架空地線の遮蔽範囲確保のためのものであろう。
しかし今は、GWキャップとパイプアームを合体させたものが登場済みで、それが現在のやり出し装柱の基本となる。w
ここはまたまた上下段で連絡しているものが確認できた。
唯、こちらの開閉器はスケルトンで、簡単なものを使っているのだった。
ここではやや10号中実がいしを不均等に並べた基本形でありながら、2回線、1回線を分岐したものと
その右後ろにはやはり、高圧耐張がいしを2:1に配置させた両引き留めも確認できた。
なおここでは、ラインスペーサーや空中分岐を使わない、昔ながらの分岐が良い感じに見えたのであった。
他の電力会社ではそういった近代的なものが使われ始めているが、中部電力は他にも昔ながらのハンガー装柱があるなど、昔からの伝統を今でも受け継いでいる。
次の次は、上段はやや不均等に2:1に10号中実がいしを配列させた基本形で、下段が角型のCアームとなっていた。
なお、ここは比較的最近の配電柱となっているからか、10号中実がいしについては、もちろん全てが茶がいしとなっていた。
その次は同じ形で、開閉器2台装柱となっていた!
こちらは上段が基本形で、下段が開閉器装柱となっている。
なお、開閉器の種類はガス開閉器のようだ。
続いてこちらが今追ってきた2回線の分岐元である
分岐箇所も古風な感じでよかった。
ラインスペーサーなどは使わず、そのまま斜め分岐となっているのに昔ながらの感じがある。
県道188号線沿いでの追跡はここまで
次は、この先を右折して突き進む。
曲がるとこんな感じ。
10号中実がいしを2:1に配列させた2回線による基本形が見えてきた。
それでここは気になった箇所が1つある。
それはハンガー装柱の部分である。
変圧器は2台取り付けできるような設計となっているが、1台しか付いていなかった。
その理由は、この付近では、三相200Vの需要がないからであろう。
ここからは再びCアームが見られた。
なお、Cアームの種類については、ここでは上下で違った種類のものが連続していた。
ここは上段が角型のCで、下段が半円型のCとなっている。
10号中実がいしの取り付け方についても色々なものが見られた。
上段のがいしについては横寝かせのものとなっているが、下段は半円Cアームのため、がいしはいずれとも縦付け。
そして、下段は茶がいしでもある。
なお、上段の高圧用腕金についてはアームタイを取り付けるスペースがなくなったためか、アームタイは使わず上下で腕金を固定していた。
こちらは上段のがいしは縦付けになっていた。
内陸編の追跡はここまで
次のページでは、塩害地域編を紹介してゆく。

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