2段重ね!(塩害地域編)
2段重ね!続いては重塩害地域版を掲載!
前のページで紹介している配電線路を引き続き追跡した結果となる
中部電力では、海から3キロ圏内のエリアでは、高圧がいしを耐塩化させている。
また、耐塩化された高圧がいしは、海以外のエリアにも実在しており、長野県では主に自動車の排ガスが直接かかりそうな高速道路沿いにもある。
それでは見てみよう。
撮影地:静岡県富士市
前のページに引き続き、2回線を引き続き追跡した結果だ!
ここは左側の1回線になるが、左側では突如!耐塩皿がいしを使ったものが登場!
どうやら海から3キロ圏内のエリアに入ったみたいだ。
なお、縦型配列となった高圧配電線の引き通しについては、10号中実がいしに10号中実がいし用耐塩皿を追加した近代仕様がが使われているが、架空地線の引き通しについては、高圧ピンがいしとなっている。
また、こうした縦型配列については、どちらかといえば雪の多い長野で見かけるイメージが高そうだが、今回の撮影地は雪の少ない静岡の南部であった。
他にも、降雪の多い東北方面(東北電力管内)は縦型配列が多い。
続いて2回線の方も、東海道新幹線の橋を超えた途端!近代構成の耐塩皿がいしとなっていた。
耐塩皿がいしを使ったものが続く。
ここでは手前から、10号中実がいしを3:0と2:1に配列させたものが続く。
そのうち3:0の配列の方は、アームタイの関係だろうか、10号中実がいしの配列がやや不均等となっていたが、これはこれでやり出し装柱での基本形なのだろう。
これはパイプアームを使わず、腕金を使用した旧式設備で見れそうだ。
ここでは塩害地域版の基本形で、ハンガー装柱で変圧器を吊ったものなどが並ぶ。
低圧配電線よりも下に変圧器を取り付ける場合は、低圧立ち上がり線をパイプ状の長い筒を通して立ち上げたものが基本だ。
続いてこちらは、開閉器2台装柱であった。
まぁ、関東の人間からすると、これについても見慣れないものになりますな。
なお、高圧耐張がいしの取り付け向きについては、特に海とは逆向きの取り付けにはしていないようだ。
しかしこれは、明らかに高圧耐張がいしが傾いている場合は、水抜きのため、逆付けになっていることがある。
それについては、高圧引き込み線で見ますな。
次は耐塩皿がいし引き通しでダブルハンガー!
撮影地:静岡県静岡市清水区
次も同じく耐塩皿がいしによる引き通しだが、腕金の取り付け位置は、上下で少しずれているような気がした。
次は上下で連絡を取りあいながら、下段では高圧配電線を山側へ分岐していた。
なお、その高圧耐張がいしは明らか傾いているのが見えるが、ここは逆付けにはなっていないようだ。
次はまたまた開閉器2台装柱。
しかしこちらは、片方の開閉器が逆向きで取り付けられるという形であった。
それにしても開閉器が多いですな。
次は支柱があるため、少し長いサイズの高圧用腕金が使われていた。
その次はちょっと凄い!
なんと!2回線を全部水平配列にしていた!
しかも普通に鉄道横断!
中部電力管内では、鉄道横断は当たり前のようにある。
また、これは鉄道横断を含めて言えるが、川の横断などで高圧配電線がロングスパンとなる場合については、このようにカバーのない高圧耐張がいしを見ることができる。
これについては、通常とは違う、何か特殊な引き留めクランプを使用していることが考えられる。
続いてこちらは、2日目に徒歩で撮りに行った、先ほどの奥にあった同路線の高圧配電線となるが、こちらの10号中実がいしの配列は、間隔小で、やや均等配列となっていた。
(偶然にも同路線を撮っていたのだった。w)
また、この写真は、電源側(配電用変電所側)から撮ったが、こちらの単一の高圧用腕金については、電源側向きとなっていた。
これについては例外があり、カーブ箇所ではそうなることがあるみたいだ。
その手前は、ハンガー吊りされた変圧器なしのもので、同様構成が続いていた。
そして、電源側を奥へと追跡していくと、ようやく高圧配電線の出発点である配電用変電所が、鉄塔群とともに見えてきた。
なお、ここで左に見える古そうな送電塔は、日本軽金属社が独自に施設している富士川線という送電線である。
一応、冒頭でも紹介済み。) その年式は、昭和15年(1940年)8月のようで、67号鉄塔のようだった。
その方は独自の構内線となるため、こちらの配電用変電所(新蒲原変電所)では引き下げはしていない。
ここでは、東電でいえば初代Fに似たような形状のものなどが見受けられた。
それにしても、高圧配電線の立ち上がり箇所は更新したようで、茶がいしやパイプアームを使ったものが目立った。
そして、今回の終点から配電用変電所の立ち上がり箇所にかけて追跡した高圧配電線の起点は、こちらとなる。
なお、ここで左の奥にももう1つある開閉器付きのものについては、他の1回線との連絡線のようであった。
いわばそこは非常時に備えてある連絡設備で、常時はスイッチが切られた状態の区分開閉器があるという構成だった。

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