架空地線(GW:グランドワイヤー(避雷線))支持物の種類(東京電力の電柱編)

<架空地線とは>

架空地線とは言わば避雷線の役目をしており、配電線の最上部にあえて電気の流れていないワイヤー状の架空の線を張り、そこに雷が落ちるよう設計された線である。
しかし近年では、架空地線を張っても必ずしも架空地線に落雷していない、がいしや変圧器の耐雷化が進んだことで、大部分の地域では廃止が相次いでいるが
群馬県や埼玉県の一部地域では、配電柱の更新を行っても引き続き架空地線を使い続けたり、または田舎では新設を行っていたりしているところも稀に見かけることがある。
現在では配電線の上に架空地線を張るよりも、鉄筋コンクリート柱最上部に避雷針代わりとして腕金を取り付けることが増えている。
架空地線の登場時期等、より詳しい情報はこちらを参照してください。

<架空地線支持の腕金の種類を初代物から紹介!>

1965年頃に登場した架空地線支持の初代としては、腕金により架空地線を支持したものがある。
腕金の長さは一番古いものだと1800mm仕様であったり、1500mm仕様のものであったりするが、現在残っているものは1500mm仕様の腕金を見ることが大半である。
1800mm仕様のものは、場所によってまとまって確認することが多い。東京都内でも昔はこのサイズを使ったものがあったようだが、今はほとんど見かけない。
なお、腕金仕様による用途については、引き留めや分岐箇所となれば鳥居型が使われ、引き通しとなれば1本の腕金を使うのが基本であった。
そして、その後の1970年頃になると、今度は都内や山梨県の一部地域では、初代の長い架空地線キャップ(GWキャップ)等も使われ始めた。
なお、初代の架空地線キャップについては、長いもの他に、もう一つ初代があるようで、短いものもある。
しかしこれについては、初代の長い架空地線キャップと同様に、広範囲での確認はできていない。
それではまずは、長い1800mm仕様の腕金で架空地線を支持する古いものから図鑑形式で紹介していく。

<腕金により架空地線を支持する初期型のもの>

(鳥居型に形成された腕金を含んで紹介!)

<腕金の長さ1800mmのもの>

腕金の長さが1800mmによる大きい鳥居型の腕金による架空地線の支持については、昔は東京23区にもあったかのような写真を昭和の写真で見た記憶があるが、今はその地域ではほとんど見かけることはない。
(今では山梨県や東京の多摩地区で稀に見かけることがある。)
なお、腕金で架空地線を支持するものの種類については、大きく分けて、鳥居型に腕金が形成された鳥居型や、唯単に1本の腕金によって架空地線を支持したものがある。
その中で鳥居型については、特に架空地線の引き留め及び分岐箇所、かつ、高圧配電線の位置が中央、もしくは中央寄り(高圧がいしの配列2:1)の場合に適用されている。

鳥居型や1本の腕金により架空地線を支持する長い腕金の種類
鳥居型は主に架空地線の引き留め箇所や分岐箇所で使われる
下記写真は、長い1800mm仕様の腕金が鳥居型に形成された例となる。
架空地線の引き通し箇所に使われる長い1800mm仕様の1本の腕金の例

長い1800mm仕様の腕金は、東京都多摩地区の一部地域
山梨県の一部地域、それから茨城県内でも荒川沖駅付近と一部地域で発見できることが大半である。
GWキャップに交換される前の昔はよくあったのかもしれないが
現在のところ確認できる地域は、結構限られている。
(架空地線が登場した頃は、まだ規格の腕金がなかったことや
1800mm仕様の高圧用腕金と同等長さのものしかなかったことからか
初期は長いもので賄っていたのかと推測される。)
架空地線の引き通し箇所には、1本の腕金が使われることが大半

<腕金の長さ1500mmのもの>

千葉県や埼玉県、神奈川県等、今もなお残っている初期のものや再び新設されつつある鳥居型の縦の長さはこのサイズが大半だ。
その中で、腕金の太さには細いものと太いものの2種類がある。
特に千葉は高寿命を考慮したかのような太い鳥居型を数多く見かけている。
一方で、埼玉県にも太い鳥居型はあるようだが、数は千葉並みにあるわけではない。
ということで、まずは普通の鳥居型から紹介していく。

普通の鳥居型の種類全般
(普通のものは、東京都、神奈川県、埼玉県に多い)
普通の鳥居型はこういうものが主流だ。
なお、その中で、天辺が突き出たものと突き出ていないものも2種類がある。
引き留め箇所に使われる鳥居型の例
(天辺が突き出ないもの)
引き留め箇所に使われる鳥居型の例
(天辺が突き出たもの)

天辺が突き出ていないものは
主に東京都内と神奈川県で古いものとして見かけることが多い
天辺が突き出た鳥居型は、主に埼玉県に多い。
その一方、山梨県では高圧に離隔腕金を使ったもので、旧来の鳥居型を採用したものがある。
離隔腕金で極小鳥居型

山梨県は今でも架空地線は残している傾向にあるためか、高圧に離隔腕金を使ったもので、架空地線引き留めに旧来の鳥居型を採用したものがある。

太い鳥居型の種類全般
千葉や群馬、埼玉などでは、高寿命を考慮したのか、太い鳥居型もそれなりに見かける。
特に千葉が恐らく断トツ一位で、数多くの太い鳥居型が今でも結構残っている。
なお、種類については、普通の太さの鳥居型と同じく、天辺の横腕金が突き出たものと突き出ていないものの2種類がある。
引き留め仕様
引き留め箇所で使われる太い鳥居型の例
(天辺が突き出ないもの)
引き留め箇所で使われる太い鳥居型の例
(天辺が突き出たもの)

両引き留め仕様
両引き留め箇所で使われる太い鳥居型の例
(天辺が突き出ないもの)
両引き留め箇所で使われる太い鳥居型の例
(天辺が突き出たもの)

引き通し及び引き通しかつ分岐仕様
引き通し箇所の分岐地点で使われる太い鳥居型の例
(天辺が突き出ないもの)
分岐側廃止だが、引き通し箇所の分岐地点で使われる太い鳥居型の例
(天辺が突き出たもの)

その中で、高圧がいしの配列3:0(やり出し改造版)の鳥居型は、直撃雷から高圧配電線を守る目的のもので見かけるものが多い。
ここからはそれを紹介していく。

やり出し(高圧がいしの配列3:0)用に天辺の腕金が長くなっている鳥居型の種類全般
高圧配電線のやり出し配列用に天辺の腕金を長く伸ばした鳥居型は、千葉や神奈川に多い。
普通の鳥居型だが
天辺の腕金を少しずらしてやり出しとしたもの(千葉)
普通の鳥居型の天辺の横腕金を少し長くしたもの(神奈川)
(千葉だと、ここまで腕金が長い場合は
アームタイが追加されるが
神奈川はこの通り、それがないものが多かった。↓)
普通の鳥居型の天辺の腕金を少し長くしたもの(千葉)
(こちらの天辺の横腕金は、1500mmよりかは短いものかと思われる↓)
普通の鳥居型の頂上の腕金を長くしたもの
(こちらは珍しく、天辺の横腕金にも1500mmを使っている↓)

必要に応じて、高圧用腕金が長ければ長くなるほど、高圧配電線どうしの間隔が広くなれば広くなるほど、雷からの遮蔽範囲確保が必要となるため、長くなる。→
(注:避雷針を建てた場合の直撃雷からの遮蔽範囲は、避雷針の先端から45°以内が限界となっているから、そのために腕金を伸ばしているのかと思われる。)
一方で以下は初代のFアーム

↑中には長くてもアームタイがないものも
(なお、腕金の形状は、普通の鳥居型でも確認できた突き出し仕様となっています。)
初代のFアームは高圧用腕金の幅が広いので、架空地線支持用の腕金もそれに合わせてかなり長くなる。
以下は、高圧配電線がやり出しになっているのにもかかわらず、架空地線の支持まではやり出しにはなっていない、架空地線支持の腕金のおまけ
(東京都内で撮影)

↑薄水色の電灯が東京都内で撮った証拠だ。

東京都内では、高圧配電線を支えるクランプがいしの配列が、3:0のやり出し装柱となっていたとしても!架空地線ごとのやり出し装柱は見かけない。

腕金2本(鳥居型ならず)の種類全般
ある程度強度が必要な場所では、鳥居型に腕金が形成されていないものも使われることがあったようだ。
なお、これについては、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、山梨県など、ほとんどの地域で普及していたかのように見受けられるが、今では現存数が数少ない。

架空地線の引き通しで
ある程度角度を振っている箇所で使われている鳥居型ならずの例
架空地線の交差箇所で使われる鳥居型ならずの例
一方で、東京都内で古びた銅線が多かった木密地域の杉並区ではこういう例も↓

こういったものはある程度角度を振っている箇所で使われることが多い。
古いものなので見かけることは少ない。
↑交差点で使われることは、ほとんどない。 ↑高圧配電線の配列はどうみても
高圧がいしの配列を3:0にしたやり出し配列だというのに
珍しく鳥居型がやり出しに改造されていない。

腕金1本の種類全般

これは、腕金の取り付け位置にも種類あり、内寄せ、通常、外寄せの3種類がある。
中でも内寄せないし外寄せは、架空地線支持の1本の腕金が高圧用腕金と干渉するような箇所(高圧がいしの2連箇所(抱腕金))で適用される場合が多い。

内寄せ 通常の定位置 外寄せ

高圧配電線の支持方法がクランプがいし2連による抱腕金の場合は
架空地線支持の腕金と高圧用腕金が干渉してしまうため
外寄せや内寄せにしたこのような取り付け方をよく見かける。
高圧がいしの配列2:1(中央寄り)による引き通しの場合は
基本1本の腕金により架空地線の引き通しをするのが大半である。
腕金1本による外寄せについては、前述したが
やり出し配列の架空地線があまり普及しなかった東京都内で見かけることが多い。
(例を挙げれば、多摩地区である町田市など)

腕金2本の種類全般
(腕金1本をやり出し配列の配電線用に2本に改造)

これはいわば、上記で紹介した腕金1本をやり出し配列の配電線の支持用に2本に改造したものである。
(改造腕金2本の例は、前述のやり出し改造版の鳥居型の項目でも説明したとおり、高圧配電線を外側へやり出しさせて支持する際、雷撃からの遮蔽範囲確保のため適用されていることが多い。)
内寄せ 通常 外寄せ

このタイプで内寄せは
強度的な面で見るとあまり宜しくないように見えるが
やり出し改造版のものでも内寄せにした取り付け手法が普通にあった。
通常は鉄筋コンクリート柱の背に中央になるようにして取り付けられる。 一方でこちらは、鉄筋コンクリート柱の外側になるようにして取り付けた外寄せになる。
以下は例外

↑高圧配電線の配列がやり出しではなく中央寄りの2:1の配列なのに、架空地線の支持はやり出し改造となっているもの
中央寄りの高圧がいしが2:1の配列でも、稀にやり出し装柱となった架空地線の支持を見かけることがあるが、あるのは極めて稀である。

<腕金1本による最新の紹介!>

腕金1本・架空地線なし

最新のものでは、架空地線がない状態の1本の腕金を鉄筋コンクリート柱の最上部に取り付けるものが登場している。
唯、これについては、例え高圧配電線がやり出しになっていたとしても、旧式のようなやり出し改造版の腕金は見かけていない。
どうやら今後については、もう1本の腕金に限られるそうだ。
腕金の代わりとしてアームタイを使ったものもある。

近年ではよりコスト削減が進んでいるのか、腕金の代わりとして、アームタイを鉄筋コンクリート柱の最上部に取り付けたものも確認している。
いずれも避雷針代わりのものかと思われる。

<鉄筋コンクリート柱にバンドを取り付けて架空地線を引き留めているもの>

今では千葉で偶然残った古いもので見ることが多いが、それ以外の地域でも普及していたようである。

鉄筋コンクリート柱の最上部にバンドを取り付けて、架空地線の両引き留めをした例 継ぎ足されたパンザーマストの最上部にバンドを取り付けて、架空地線の引き留めをした例

千葉は古いもので、配電線の上部に少しスペースを設け、そこで架空地線の引き留めをしているものを見かける。 通常なら鳥居型で引き留めると思うが、こちらはご覧の通り。
鉄筋コンクリート柱の上部にパンザーマストを継ぎ足し
その最上部付近で、架空地線の引き留めを行なっている。

<鉄筋コンクリート柱に水平腕金を取り付けて架空地線の引き通しをしているもの>

鉄筋コンクリート柱にバンドを取り付けて架空地線を支持する他には、小さなやり出しの横腕金を取り付けて、架空地線の引き通しを行うものもある。
以下ではそういったものを紹介していく。

鉄筋コンクリート柱に、小さな水平の腕金を取り付けて架空地線を引き通し
架空地線の支持位置は上吊り
鉄筋コンクリート柱に、小さな水平の腕金を取り付けて架空地線を引き通し
架空地線の支持位置は下吊り
これについてはいずれも、高圧がいしの配置がやり出しで、鉄筋コンクリート柱に直接バンドを取り付けて架空地線を支持したい場合に適用されている。

<続いては、GWキャップを初期型から紹介!>

ここからは、GWキャップ(架空地線キャップ)を初代から詳しく紹介していく!

初期型架空地線キャップ
初代の架空地線キャップ・長いもの 初代の架空地線キャップ・短くもなく長くもないもの 初代の架空地線キャップ・短いもの

長い架空地線キャップについては
東京都世田谷区であれば、成城や給田など、広範囲で確認することができた。
また、杉並区でも上高井戸陸橋付近のもので一部確認している。
そして数はかなり少ないが、他には神奈川県横浜市の団地でも確認済みである。
圧倒的に初代は、長い方の架空地線キャップが主流であったことが言える。
長くもなく短くもない架空地線キャップについては
神奈川県大和市の中央林間駅付近で発見したが
他には後から群馬県高崎市箕郷町でも
特別高圧線を施設していたような箇所で見つかっている。
短い架空地線キャップについては、東京都では世田谷区の北烏山8丁目や用賀
(↑この辺ではいずれも、中央自動車道脇や首都高3号渋谷線脇といった高速道路沿いでの発見が多かった。)
大田区では東雪谷など、かなり限定的な地域でしか確認はできなかったことから
右側の長い初代のキャップ程までは普及していなかったように見受けられる。
ちなみに後からは、埼玉県所沢市でも見つかっている。
初期型の架空地線キャップについては、全部で3種類あるようだが、中央の1種類については、かなり限定的での発見となっている。
なお、当時は架空地線キャップの長さを変えることで、どの程度雷撃からの遮蔽効果があるのか、色々と試験をしていたようなことがうかがえる。
ちなみに東京都内でその試験をしていたのは、東京23区西部(世田谷区や大田区など)の高級住宅街のみだけのようだ。
不思議なことに、東京都23区東部(足立区、葛飾区、江戸川区など)ではいくら探しても、こういった架空地線キャップは一切確認できなかった。
これらの地域は、次に紹介する半ボルトなしの架空地線キャップが結構普及していた。

<半ボルトなし>

初期型架空地線キャップの次に登場したものがこちら!

半ボルトなしの架空地線キャップ
主に1970年代後半頃から初期型架空地線キャップの次世代版として登場。
1980年代まで普及していたと推測

現在も広範囲で、古いものとして過去に使われていたものがまだ結構残っている。
最終的な結論として、架空地線キャップは極端に大、小のものを使うよりも、こういった中サイズのものを使うのが最適といった結果がでたのだろう。
また、初期型キャップの項でも述べたが、東京都23区東部の江戸川区などでは、初期型架空地線キャップは初めから採用せず、この種のキャップを初めから大量に使っていたものかと思われる。
実際に錆が結構凄いものを江戸川区の国道14号沿い、環七通り沿いなどで数多く確認している。
半ボルトなしの架空地線キャップ
径が少し太いもの
架空地線キャップの根元の径が、通常のものより少し太いものもある。

<半ボルトあり>

続いて、半ボルトなしの次世代版として登場したのがこちら!

半ボルトありの架空地線キャップ
一世代前の半ボルトなしの架空地線キャップが登場した後に普及
現在でも新設でこの種を見かける。  
架空地線キャップだけのもの   架空地線キャップに腕金を取り付けて、架空地線の遮蔽範囲を広げたもの
(1980年代に一時期普及していた旧式・埼玉県南東部での発見が多い。)  

 

 
現在メインである架空地線キャップは、半ボルトがあるのが特徴   高圧がいしの配列が3:0の場合は、遮蔽範囲確保のため
架空地線キャップに水平の腕金を追加しているものが、埼玉県草加市や越谷市、吉川市などの一部地域で見つかっている。
なお、ここで架空地線キャップにある半ボルトは、架空地線キャップに腕金を取り付ける際に使われる
バンドのずり落ち防止用として使われることもわかる。  
半ボルトありの架空地線キャップ
径が少し太いもの

半ボルトあり仕様だとこんな感じになる。

<その他>

<架空地線キャップに、青色の低圧引き留めがいしを取り付けたもの>

主にこれは、神奈川県川崎市や横浜市鶴見区など、一部の塩害地域で確認することがある。
いずれも開閉器装柱の場合で確認できることが多いことから、架空地線に落雷時による、開閉器への漏電防止対策として取り付けられたものかと推測する。
なお、引き留めがいしを取り付けるストラップは、2枚締めだったり4枚締めだったり、さまざまである。

<遮へい線(遮蔽線)を支持する腕金やアングルの種類>

送電線は裸電線が使われているため、絶縁のほとんどは空気に頼っている。
そのため、高電圧がかかった送電線の近くに停止中の送電線や電話線などといった通信線があると、送電線側から電圧が誘起され、停止中の送電線には危険電圧が加わったり、通信線の方には通信障害が生じたりすることがある。
それを防ぐために、送電線の下を通過する配電線や電話線類の上部に電気の流れていない遮へい線(保護網)を張って、送電線からの誘導障害を防いでいた。
(また、昭和20年代頃までは、配電線もまだ裸電線が多く使われていたため、今のように電話線類(通信線)と併架することは全くなかった。
しかし、当時もやむを配電線と得ず交差や併架させることがあったから、その際は配電線の下に保護網を張って誘導障害を防いでいた頃もあったようである。)
遮へい線については、現在は全く新設はされていないように見受けられるが、千葉だけは例外で、今でも比較的最近新設されたものを見かけている。
また、埼玉県の飯能市内には、送電線からの誘導障害対策のためのものではなく、木々から配電線類を保護するための遮へい線もある。

送電線の下を潜る配電線に遮へい線3条
横浜にて撮影
(古い遮へい線は、特に横浜に多い。)

Fアームの高圧引き通し位置に遮蔽線2条と、その右側の架空地線キャップにも1条!
(埼玉県飯能市の山道で発見)

遮へい線の引き留めは、高圧配電線の引き留めで使っている引き留め金具で引き留めることが基本のようであるが
中には青色の低圧引き留めがいしによって引き留めているものもある。
埼玉県の飯能市内を通る山道では、特に上部に送電線が通過するわけではないが
配電線の上に「3条の遮へい線を張っているものが確認された。
3条の遮へい線の引き留めに青色の低圧引き留めがいしを使用

一方こちらは、珍しく遮へい線の引き留めに

接地側電線であることを示す青色の低圧引き留めがいしを使用
(同じく横浜にて撮影)
ご覧の通り、横浜では他にも3条の遮へい線の引き留めに青色の低圧引き留めがいしを使ったものが見つかった。
さらに!他には、遮へい線の引き留めに高圧耐張がいしを1個使ったものもあったとの情報提供もあったが
既に現存はしておらず、そちらについては撮影はできずに終了している。
(高圧耐張がいしが登場したのは、昭和35年(1960年)頃である。)
なお、Google mapでその位置を示すとこちらになる。
↑こちらの建柱年は昭和38年(1963年)となっており、古い遮へい線については架空地線が登場する前からあったような感じが見受けられる。

引き留め、両引き留め、振り分け引き留め、真ん中のみ引き留めの種類へ

ゴロンディーナーの電柱ファイル トップに戻る

ゴロンディーナーの電柱趣味! トップに戻る

※当サイトは各電力会社・その他の企業とは一切関係ございません。

※当サイトの内容、文章、画像等の無断転載・無断使用は固くお断りします。
最近、当サイトに掲載中の画像が個人ブログやYahoo知恵袋等へ無断転載される事案が多発しています!!
無断転載は完全な著作権侵害となりますから、必要な方は必ず当サイトメールフォームよりご連絡下さるようお願い致します!
(当サイト内の内容をスマホやPCでスクリーンショットをして、それを公衆掲示板やツイッター等のSNSに投稿する行為も同様です!!固くお断り致します。)


inserted by FC2 system