北陸電力の基本形
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ここでは北陸電力の配電柱の基本形を紹介しよう!
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北陸電力の基本装柱といったら、やっぱりこれだ!
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高圧用腕金を中央に固定し、高圧10号中実がいしを不均等に並べたものである。
これについては、それぞれ高圧がいしの種類は違うが、東北電力、北海道電力など、北日本の影響を受けたと言えよう。
なお、変圧器の取り付け方については、低圧配電線よりも上部に取り付けのが主流のようであり
その見ためについては、昔に大いに流行ったハンガー装柱にも似てはいるが、ハンガーで変圧器を吊り下げ固定するものとは別物となっている。
ここでは横金具によって柱上に固定されているのが確認できたのだった。
また、変圧器の取り付け向きについては、高圧配電線と並行に並べるものが多いようだが、中にはこうして、高圧配電線とは垂直に並べるものもあるようだ。
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冒頭で述べた通り、高圧配電線の引き通しは、10号中実がいしの使用が基本だが
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変圧器への高圧引き下げ線支持の高圧がいしについては、使いわけがなされているようであり、10号中実がいしとは別の種類のものが使われていた。
これまた北陸電力仕様の耐塩高圧ピンがいしに思える。
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続いてこの後ろ側には!
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低圧配電線よりも下に変圧器を取り付けたもので、頭上引き留めを行った基本形があった。
この場合は旧来の考え方だと、頭上引き留め側の高圧配電線が電源側になっている例が多いのだが、北陸電力ではどうだろうか?
ちなみに東電では同種のもので、水の流れをイメージしたもの(電源側、負荷側を意図した分岐)を!古いものとして!何本も見ている!!
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続いてこちらは、背を向けるやり出し装柱の引き通しである。
やり出しとは、全ての電線を片側へ寄せながら支持したものをいう。
ここでは10号中実がいしを3:0に配置して、高圧配電線の引き通しをしている。
※「やり出し」の漢字は槍出と書くのだが、「槍」は人名漢字のため、ゴロンディーナーのサイトではひらがな表記にしている。
なお、変圧器と低圧配電線については、地方の電力会社はどこも変わらず、灯動共用の三相4線式の低圧配電線にするのが基本のようだ。
ちなみに東電ではこれは、栃木県や群馬県などの郊外で採用している。
他にも親水公園や周辺環境を意識した地域でも、CVTケーブルの都市型配電線路となるが導入例あり。
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続いてこちらは、10号中実がいしの引き通しにみせかけて!
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実は、中央のみ両引き留めというものである。 。
これについては、東京電力や中部電力でも見てきたが、どうやら北陸電力にもあるみたいだ。
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ここでは左手前に、長い高圧用腕金を使ったやり出し装柱と、その右奥では!
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高圧用腕金を2本ずつ固定したもの(抱腕金とも言う)で、10号中実がいし2連による引き通しとなったものが見つかった。
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<続いてここからは、2回線バージョンによる基本形を紹介!>
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ここからは、高圧配電線が2回線(2段重ね)となった基本形を見てゆく。
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高圧用腕金を支えているアームタイは、2回線間で上下で両側で固定する例もあると思うが
ここでは上段回線のみ斜めにかかったアームタイがあり、上下で固定したアームタイは右側のみだけにあった。
他の電力会社では見かけない構成である。
見た感じこちらは、変圧器への高圧引き下げ線を支持する腕金が下段回線の高圧用腕金のすぐ下にあるため、そのような構成にしたように見られた。
それにしてもこちらは、高圧用腕金は少し細いような気がする。旧式のもなのだろう。
なお、変圧器については、電灯用のものが1台あるものとみられる。
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続いてその背後には、比較的最近になり、腕金を取り換えたものも見られた。
ここでは上下間で固定したアームタイはなく、他の電力会社と同様、各腕金に斜めにかかったアームタイがあるのが見て取れた。
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こちらは2回線のうち、下段回線のみで交差分岐をした基本形
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アームタイについては、やはり下段回線はなく、上段回線と上下間で固定したものがあるのみ。
下段に斜めにかかったアームタイを取り付けてしまうと、交差分岐側の高圧用腕金などにも干渉してしまうから
そこはなくして、上下間で固定したものが1つでもある方が都合がいいのかもしれない。
それにしても高圧用腕金は、こちらも相当細いのがわかる。
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こちらの種類は変わって、一度設備更新をしたかのような真新しい設備である。
2回線共にやり出し装柱による引き通しとなっているが
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ここでは上段回線には斜めにかかるアームタイはなく、上下で固定したものと、下段回線に斜めにかかったアームタイがある構成となっていた。
全ての電線と腕金を片側へ寄せるやり出し装柱では、一方方向に荷重がかかるから、この場合はこうした方がいいのだろう。
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