高圧引き込み線にも架空地線!(多摩地区限定) その1
(現況:今は肝心なグランドワイヤーが撤去済み)
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東電側の配電線から高圧需要家に向けて分岐されている高圧引き込み線については、架空地線は張られていないものが大半ですが
(とはいえ、今じゃもう東京都内の東電側の配電線も架空地線はないものが増えて来ているがのぅw)
東京都の多摩地区には、高圧引き込み線までにも!架空地線が張られたものがあります。wここではそういったものを紹介していきます。
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こちらは、府中市立生涯学習センター図書館の裏手にて撮影
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左側にあるのが、電力会社側と高圧需要家側との境目(責任分界点・財産分界点)を超えた先にある構内用のものなのですが!
珍しく、高圧引き込み線上にも架空地線が張られているのが見えます!
(責任分界点については、基本的には東電管内の場合は、高圧需要家側にある引き留めクランプカバーまでが東電側の管轄となるようです。)
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しかも!構内用である架空地線の引き留め側は、旧来の腕金を使った引き留め手法となっているのですが、唯1本の腕金により架空地線を引き留めているのがわかります。
(いや〜旧来だったら普通、鳥居型を採用するはずだと思うのですけど)
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そして、こちらは図書館ということもあり、設備も結構立派で断路形避雷器まで付いてました。
(しかも!強力2重に!!こうしてみると、この辺はやはり雷害対策を強化する傾向にあったのだろう。)
なお、詳しい各設備の名称については、上記写真の通りとなっています。
断路形避雷器については、高圧カットアウト(PC)とアレスタ―(LA)で成り立っています。
高圧気中負荷開閉器は、避雷器が内臓されていない旧型のものなので、外部にそれぞれ2箇所に渡って断路形避雷器があるのかと考えます。
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現況について:今は高圧引き込み線側の架空地線は撤去されました。また、高圧絶縁電線も古い銅線からアルミ線に更新されたようです。
(2017年2月のストリートビュー情報)
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