孫惣線を追跡! その8
さて、ここからはいよいよ、オロセ尾根と天祖山への登山道としてでも併用されている、林道 孫惣谷線に入る。
林道 孫惣谷線入り口付近の崖の上にあるのが40号柱である。
ここは川と崖の上にかけて配電線を張らなくてはならないため、H柱としたようだ。
なお、高圧の下にある2条の遮蔽線については、その区間でも張られているのであった。
それからここは、ロングスパンだというのに、高圧耐張がいしについては、やはり!1960年代の3300V設備を思い起こすかのような1個での引き留めとなっていた。
アームについては、この横断箇所も変わらずアングル。
それからここは、コールタールが注入された濃い木柱であることにいかにも昭和っぽい感じがした!
柱が力強そうに太いのもいいかもしれん。
40号柱を見る前に、38号柱と39号柱も見なくては
38号柱については、上部は全然見えなかった。
プレートについては、NTTは残っていたが、孫惣線については取り外されていた。
続いて39号柱
これが向きを変えながら、先ほどの林道 孫惣谷線に入ってから最初にある、崖の上に立つ40号のH柱へ配電線を張っていた。
そして、こちらの川横断前の若番号側の上部も
自然に飲み込まれていたが、今でもちゃんと配電線を張れるような力はありそうだ。
39号のプレート
さぁ、いよいよ林道 孫惣谷線だ。
入って最初の崖の上にある40号だ。
それにしてもここは、凄いところに建っておりますな。
あんなところに建てられた技術には、感心してしまう。O_o
この先の林道も、また道幅が狭いところもあると思うんだが、あんな長い木柱を1本、1本、運搬して行ったんだろうな。
手作りの地図で、現在地はこんな感じ。
ようやく林道 孫惣谷線の入り口に到着。
ゲートがあったが、オロセ尾根や天祖山への旧ルートでは、この林道が使われているから入る。
ということで、ここよりさらなる秘境エリアに潜入
周囲は自然が一杯
ご親切にどうもw
(ひええ、これから4キロも歩くのかw)
なお、ここから先の林道は、人はほとんど来ることはないところになるから、念のためクマよけ対策が必要かと思われる。
実際、帰り際に野生動物(鹿)に遭遇している。
鹿といえば奈良を思い起こしたが、東京都にもにもいるんだなぁ。
さぁ、この先は急こう配だ!
配電線はショートカットしているから、スーッと上へと上がれるが、人間はそうはいかない。
入った途端、ヘアピンカーブの急こう配の坂道に遭遇
この急坂を登り終えた後に見えたのが、先ほどの崖の上にある40号柱だった。
うん、作りが古いですな。
一方で、高圧のすぐ下にある遮蔽線は、この辺一帯は残っているようであるが、ジャンパー線は取り外されていた。
40号のプレート それにしても、コールタールが濃い!
川横断でそれなりの強度を必要とするから、ここはまんべんなく注入させたものを活用したのだろうか
ここから崖下を見るとこんな感じ。
先ほどの39号柱が見えた。
一応、ワイヤー式のガードレールがあるみたいだが、落ちたら即死だな。
それにしても、ここの電線は一体
どうやって張ったのだろうか!?
つくづく色々なことに疑問を感じてしまう。
再び崖の上の40号柱を別アングルで!(ポニョじゃないよw)
昭和初期ぐらいだったら、川の横断箇所でよくこういったものがあったかもしれんが、うーん、もうこれも今じゃ街中の川行ったって見られまい。
今はこうして建てるよりも、橋の中に通してしまう。
それと、このアングルで写真を見ていて気が付いた。
下段の遮蔽線を支えているアングルは、アームタイが外れているのであった。
高圧が死線となる際、取り外そうとしたのだろうか
続いて、お次の41号柱はこんな感じ!
ここもまた高圧配電線の引き通し手法が古い感じだった。
昭和初期から昭和30年代頃までならありそうな構成だ。
この先では林道がカーブ振っているため、高圧ピンがいしは2連による引き通しとなっていた。
それに伴い、アングルも抱アングル!
それにしても、引き留め箇所は1960年代の配電電圧3300V設備(混在時代)を思い起こす、1個の高圧耐張がいしを使用したものが目立つが〜
引き通しの高圧ピンがいしについては、いずれとも配電電圧昇圧後の現代の6600V設備用のものが多かった。
ここには恐らく、昔の3300V仕様の高圧ピンがいしはなかろう。
41号柱のプレート
建柱年については、奥の林道孫惣谷線に入っても変化なしか

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