孫惣線を追跡! その13
終点まで、後1.5キロ!
続いて見えてきたのが63号柱だが、この付近には事務所があるようで、その電源用に複数の変圧器を取り付けたものが見えてきた。
ここでは先ほどの62号柱の両引き留め柱から、勾配をつけながらここまで上がってきているようだ。
上部の形状については近代的な作りで、この辺も1980年代ぐらいに更新したかのように見えた。
しかし変圧器への高圧引き下げ線の引き下げ線については、上段にはトンボ腕金は取り付けられてはおらず、直接引き下げられていた。
それから柱上変圧器の取り付け方やその型についても、やや古そうなイメージがあった。
それはといえば、背中合わせになるようにして2台の変圧器があることだ。
実際その手のものは、昭和初期頃に街中によくあったのだそうだ。
それから変圧器は、1973年の当時物に思えた!
なぜならブッシングだ。ここでは、先端に赤い丸みを帯びたものが付いている、スタッド型ブッシングとなっている。
それから変圧器の捕縛に硬い針金みたいのを使っているのと、変圧器への高圧引き下げ線を支持している高圧ピンがいしも、また上向きであるのも古い構成だ。
それから変圧器の用途については、どちらとも電灯用に思える。
製造メーカーについては、左がナショナル製で右は日立製のようだ。
また、変圧器が地震で動かないようにするためか、2次側の吹き出し口の下付近には、何やら木の棒などを挟んであるのも見えた。
63号柱のプレート
なお、鉱山施設でいう、肝心な動力用変圧器については、次の64号柱で見ることができた。
但し、こちらはかなりの近代的構成である。
支持物は変わって、近代的な鉄筋コンクリート柱であった。
ということは、あんなに狭い道でも、一応、建柱車は、街中からここまで通り抜けることができたわけか。
なお、高圧配電線引き通しの高圧がいしについては、10号中実がいしとなっており、2連引き通しとなっていた。
これについては、多摩地域の影響を受けたのだろう。
動力用変圧器と思われるものはこちら!
ここでは、電灯用変圧器と隣合わせであった。
こちらは型がかなり近代的で、構内用配電線で見かける箱型の変圧器となっていた。
しかし高圧カットアウトは、東電管内でいえば旧式の箱型である。
改めて拡大
手前側が三相200Vの動力用変圧器で、奥が電灯用変圧器に思える。
この目の前には建物があったため、いずれともその引き込み用に思えた。
なお、ここでは外灯まで付いており、その電源は、先ほどの63号柱にあった片方の10kVAと思われる変圧器から来ているように思えた。
高圧配電線のすぐ下には、それらしき電線が見える。
64号柱のプレート
続いてこちらが65号柱
ここからは再び昔の木柱が続く。
上部の形状も近代構成が続く!
それから、木柱で架空地線キャップが付くという不思議な構成である。
なお、ここではカーブを振っているため、支柱を大きく傾けている。
65号柱のプレート
次の66号柱は、ショートカットのため、木柱を2本建柱したH柱となっていた。
なお、高圧用アームは、ここはアングルとなっていて、高圧配電線の両引き留め箇所のジャンパー線支持の高圧がいしも、当時物らしく高圧ピンがいしとなっていた。
66号柱のプレート
続いてこちらは、向かいの67号柱で、上部の高圧の構成は、先ほどと同じ
67号柱のプレート

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