田代幹線 357号他

田代幹線といえば、昭和初期に建設された各ある早川水力発電所及び田代川水力発電所が起点の歴史ある154kV送電線です。
(なお、途中の区間には、戦災被害を受けたのか?昭和25年建設のものも実在しております。今回はその昭和25年建設の区間を巡りました。)
そのため、昭和初期の送電線路の地図には、まるで血液の大動脈のごとく、ごつい赤線で送電線路が印字されています。(←東京電燈株式會社開業50年史 昭和11年8月23日発行を参考までに)
そこでは途中にある富士山のわきを大きくカーブしながら避ける場面も描かれています。
このように、富士山のすぐわきも通るため、もしも富士山噴火があれば、一番最初に被害を受けるのは田代幹線になってしまうものかと思います。
そんな中、人間による建て替えも所々で相次ぎ、歴史ある当時物の鉄塔が見られなくなるのはふと心配になったので、急きょ始発電車で撮影に向かった。w
(現状について:終点の川崎変電所までの全域に当時の旧鉄塔や送電線路が続いているわけではなく、当然ながら現代の電力供給に合わせて、増強された箇所も実在しています。
大昔は伊勢原の方にも田代幹線の当時物の旧鉄塔が続いていたようですが、別の送電線路に増強されています。)

なお、東名高速道路が左ルート、右ルートで分かれる箇所に沿ってある田代幹線357号を含む他へは、大野山へ続く登山道を上って行くことで、撮影することができます。


右側に写る酒匂川線も歴史あり。まぁその関連の鉄塔は1代目は現存していない。2代目が所々にあり、次いでついには3代目に建て替えが進んでいる箇所もある。
写真中央に見える水管は峰発電所です。
谷峨駅から上がってきました。w
現場へは後少しw
よし!到着!
建て替えを懸念していましたが、この区間はご覧の通り、綺麗に最近塗装がされたので、まだまだ残りそうです。
塗装で残ったのは、建設年が少し若い昭和25年(1950年)10月建設であるからだと思います!
なお、鉄塔の形状については、昭和初期のものとはなんら変わりはありません。
それにしても、この区間は途中、戦災?いや東南海地震?の被害で再建されたのでしょうか?
昭和初期の送電線マップではもう既に、川崎変電所まで大きな太い線で続いているのが見えたので、途中から奥の区間は延線されたということではないと思います。
それにしてもメンテは大変そうです。 木々がね〜
なおここでは、田代幹線を富士山と一緒に望むこともできました。
右手前に見えるのは356号です。
356号の拡大写真です。
後ほど、奥の354号へも近づくことができそうなので、向かいます。w
田代幹線の奥の山には、後から建設された大きな幹線系も (何線だっけか?新しいのは興味がないので知らないのもある。w)
こちらは変わって355号です。
なお、355号側から356号方面を望むとこんな感じです。
奥には耐張鉄塔版の田代幹線の旧鉄塔も見えてきました。
一方こちらは、生い茂っていた木々のために建て替えられた354号です。
最後にもう一度355号を
建設年は変わりありません。 今度は是非とも、これよりずっと電源側にある昭和初期建設のものを巡ってみたいです。

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