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最近の配電設備の行方
題名の如く、ここでは最近になって配電線の電柱上で見かけることが多くなってきた新種を紹介していく。
最新設備をいち早く紹介!

こちらは銀ピカの最新設備
最近では、高圧耐張がいしの連結部分のカバーは省略されている。

ちなみに高圧耐張がいしが登場した昭和35年(1960年)は、連結部と高圧配電線の引き留めクランプを含めて、当初は黒いカバーがないものが基本であった。
上記写真は正しく、銅線を使用した高圧配電線の両引き留めで引き留めクランプと連結部分のカバーがない当初のものとなっている。
特にこれはアルミ線が登場してからは、ほぼ確実にカバーが被せられるようになった。
別にカバーはなくても、高圧耐張がいしの連結部分が錆びる懸念ぐらいだろう。
さらに最近では、夏場に雷(ゲリラ雷雨)が多発する地域では、雷害対策として、限流素子(酸化亜鉛系のもの)を内臓した限流ホーンをクランプがいしのそばに取り付けたものも見かけるようになった。
限流ホーン
この限流ホーン、通常は絶縁体のようだが、雷による異常電流が流れた時のみ導体となり、高圧配電線の断線を防ぐのだそうだ。
限流ホーンの新設を一番初めに見かけたのは、2012年9月頃からである。

3種類あり。
  
続いて限流ホーンの種類についてだが、これはギザギザでないものとギザギザ(4つ溝、3つ溝)であるものの3種類があるようだ。
この中で特に見かけるのがギザギザしていない写真左側のものだ。
取り付け位置については、必ずクランプがいしのそばと決まっており、高圧配電線の引き通し箇所他、終端である引き留め箇所でも取り付けるようである。
なお、3本全て(全相)の高圧配電線に取り付けるのではなく、両端に取り付けるのが基本のようある。
(神奈川では、隣り合わせで取り付けているものを確認している。)
分布については、やはり夏場に雷の多い栃木や群馬で多数見かけており、そこでは既設設備に多数取り付けているのを目にしている。
埼玉や東京では普及数は極めて少なく、また限流ホーンを取り付けるために、わざわざ配電柱ごと更新を行っている箇所も見かけている。(2013年時点)
詳細を言うと、住宅街では大量に見ることが少ないが、畑道や田んぼなど周辺に特に高い建物がない場所では、ほぼ全ての柱にそれを取り付けているという感じである。
<追記>
東京都23区東側では足立区、その他、府中市や立川市でも限流ホーンの取り付けが確認されたが数は栃木や群馬程ではない。(2014年4月現在)

限流ホーン設置要領 その1
高圧配電線の引き留め箇所では、終端の先の両側にクランプがいしを取り付け、そのそばに限流ホーンを取り付ける。

限流ホーン設置要領 その2
高圧配電線の両引き留め箇所では、両側のジャンパー線支持のみ限流ホーン付きのクランプがいしになっていて、真ん中は限流ホーンなしの10号中実がいしの構成となっている。
いずれとも従来の構成とは少し異なる。
限流ホーンを取り付ける場合、架空地線は張らず腕金やアームタイなどを取り付け!

限流ホーンを取り付ける場合、従来行っていた架空地線(避雷線)の施設についてはほとんど行わず、今後は架空地線は張らずに避雷針代わりとして配電柱の頂上に腕金やアームタイを取り付けるものが増えるようだ。
その設置要領も限流ホーンとセットであるという感じだ。
(その際、腕金やアームタイは避雷線の役目を果たすから、もちろん赤い線で接地されている
しかしアームタイの取り付けについては驚いた。
アームタイというのは、通常は高圧用腕金の傾き防止として使われるものだが、今後はどうやら避雷針として使うこともあるようだ。
それについてはもう今後は確実に、架空地線は張らないことになるのだろう。

配電柱への雷撃防止用として取り付けられている長さ1500mmの1本の腕金
この腕金については旧来も架空地線支持用として大いに活躍していた。
避雷針そのものも

そしてついには、アームタイの取り付けも確認
山梨ではついに、避雷針代わりとしてアームタイを取り付けたようなタイプが新たに出現!!
今後は腕金の取り付ける他にこういったものも増えるようだ。

↑小型サイズのDアームを使った終端でも
おまけ
ここからは、それ以前に登場した最新設備を紹介

高圧配電線の分岐に関しては、昔は配電柱から直接分岐するのが基本であったが
近年、東京電力管内では、人家の敷地内にはなるべく高圧配電線を張らないようにしているため、空中分岐が増えている。
これについては他に、高い建物や家が増えたことも影響しているかと思われる。
他には一時期、景気のよかったバブル期に、高価なCVTケーブルを使った分岐も普及していたが、今はそれはラインスペーサ―を使った分岐に置き換えられた箇所もある。

↑こちらは、単相交流2線式分のスペースしかない空中分岐である。

なお、最近では、低圧配電線も空中分岐することがあるようである。
ここでは低圧電灯線の空中分岐を行っており、低圧ピンがいしも空中のワイヤーによって支えられているのがわかる。

空中分岐の他には、ラインスペーサーを使って、隣接の配電柱まで高圧配電線を張ることもある。
過去にはその分岐箇所のみでわざわざCVTケーブルを使うこともあったが、近年では、そのCVTケーブルも寿命を迎えているためか
高圧配電線にラインスペーサーを取り付けての分岐に更新されている箇所もそれなりに見かける。
なお、そうしたものについては、いずれとも人家の敷地内に高圧配電線を横断させたくない場合によく適用されている。
ここでは高圧配電線にラインスペーサーに取り付けて、人家の敷地内に高圧配電線を横断させずに、うまく振り分けている例となる。
なお、高圧用上部の形状については、右側は特大サイズのDアームで、左側は通常仕様の水平腕金となっている。
配電柱の避雷針の役割を担うものとしては、ここでは腕金ではなくアームタイを頂上に取り付けている。
そのうち以下は

ラインスペーサーを取り付けた高圧を支えている大型サイズのDアームを取り付けた方である。
ここでは、ジャンパー線支持に限流ホーンを備え付けたクランプがいしと10号中実がいしが混ざっている。
ちなみに旧来、このように配電柱から高圧配電線類を引き離す場合は
腕金を1本、1本現場で組み立てて、腕金をFアーム(初代のFアーム)に形成させたものによって配電線類を離隔させていたが、近年では離隔腕金や特大サイズのD型腕金を使うことで離隔は一発解決なようである。
(これも丸みを帯びたアームを作ることが可能となった技術革命の1つかw)

続いてこちらは、そのラインスペーサ―を取り付けた高圧の受け側である。
↑高圧引き込み用の区分開閉器を取り付けたこちらの装柱は、上下に変圧器への高圧引き下げ線を支持する長い腕金が目立つ。
本来なら高圧用腕金に変圧器への引き下げ線支持の耐塩高圧ピンがいしや普通の高圧ピンがいしを取り付けることになるかと思うが
ここは区分開閉器があって、それと干渉してしまうため、長い2メーター仕様の腕金を取り付けたようだ。

撮影地:埼玉県飯能市

がいしの隣に黒の物体 その1

撮影地:埼玉県南埼玉郡

がいしの隣に黒の物体 その2

移設をした後、新たに新設!

がいしの隣に黒の物体 その3

単相交流タイプの配電線にも!終端部にてクランプがいしの隣に限流ホーン!

がいしの隣に黒の物体 その4

がいしの配列2:1の基本形でも確認!

がいしの隣に黒の物体 その5

がいしの配列3:0の両引き留めタイプにも!

引き留めの終端でも取り付けるものあり

引き留めながら!がいしの隣に黒の物体 その1

撮影地:埼玉県草加市
そしてついに、埼玉県の草加市にも限流ホーンの波が到来!
とはいえ、こちらは群馬県や栃木県程に数があるようではないようだ。

引き留めながら!がいしの隣に黒の物体 その2

やはり、両サイドの相のみに限流ホーン!

撮影地:東京都府中市
東京都内では、府中市と立川市で、Dアーム(D型腕金)に限流ホーンを取り付けているものが確認された。

D型腕金でも!がいしの隣に黒の物体

撮影地:山梨県大月市

中央のみ限流ホーン

ここでは中央道の高架橋を超えた先にあった高圧の立ち上げ箇所で、珍しく中央のみ、限流ホーンを取り付けたクランプがいしを発見!

撮影地:埼玉県南埼玉郡

外寄りの限流ホーン

<配電柱の避雷対策としてアームタイを使用した新種>

このものは2014年より登場、山梨寄りの地域で初発見していたものだったが、その後は他の地域でも見かけるようになった。

撮影地:埼玉県川越市、鶴ヶ島市
配電柱の避雷対策にアームタイ その1
配電柱の避雷対策にアームタイ その2
撮影地:埼玉県八潮市大瀬
配電柱の避雷対策にアームタイ その3
続編はこちら

<<天切りがなくなった高圧ピンがいし!>>

従来までは、高圧ピンがいしの上部の電線支持点に溝(これを天切りという)が掘ってあったが!
近年ではどうやら横配列の電線(主に変圧器への高圧引き下げ線や高圧線の立ち上がり箇所)の支持でしか使われることがなくなったためか
最近では天切りのない高圧ピンがいしも登場している。
ここではそれを見てゆく。

撮影地:埼玉県南埼玉郡
溝がなくなった高圧ピンがいし その1
溝がなくなった高圧ピンがいし その2

撮影地:埼玉県上尾市

低圧がいしを取り付けて、空中分岐をする低圧配電線

<新たな力率調整装置>
この装置は、配電線の力率を調節するために設置される。
具体的には、昼間と夜間では電力の使用量が違うことが絡んでいる。
昼間は電力需要家(高圧需要家)内にあるコンデンサーが力率をいいように調節してくれるが
それが丁度、電力の使用が少ない夜間でも力率を改善しすぎてしまい、電力会社の高圧配電線側にも良すぎる力率が出てしまう。
その結果、受電する側の電圧(受電端電圧)が送電する側の電圧(送電端電圧)よりも高くなってしまう。
その対策として、こういった装置を負荷が多い工業団地に設けているようだ。
分布は東京電力管内であれば様々。千葉県、埼玉県、静岡県などで確認している。

各装置を上から見ていくと、まず上部に開閉器があり、その下にもさらに保護開閉装置(スイッチ)がある。
次いで、その下にあるのが肝心な分路リアクトル装置である。
なお、力率改善装置の取り付け方については、上記写真のように本線に直付けするか
(こちらは、千葉県花見川区の工業団地にて発見!)

↑本線から一度、枝分かれさせてから取り付けるかの2通りがある。
(こちらは静岡にて!)

↑鋼管柱でも発見!
唯こちらの鋼管柱は、今後の主流になりつつある根入れ部分をコン柱にした複合型の鋼管柱ではなかった。
分路リアクトル装置は結構な重量があるから、ここではその採用はやめたようだ。

↑また、相当負荷の多い場所(高圧引き込み線の多いエリア)ではこの通り
分路リアクトル装置を取り付けたものが、1本挟んでまたもう1本と連続しているような箇所もある。

一方こちらは、他にスペースがないためか、一度分岐で振り分けた後に分路リアクトル装置を設置

高圧の支持にDアームを使用したものでの発見は、これが初となった。
古くはこういうものもあった!
力率改善装置としては、近代普及の分路リアクトル装置とは違う構成のものが過去にも普及していたようである。
普及時期は昭和30年代、当時は変圧器1台装柱のごとく、進相用高圧コンデンサーを直接、1本の木製電柱に設置した例もあったようだ。
沢山あったのかどうかは不明だが、当時の工業高校の文献にその様子が載っている。

撮影地:埼玉県熊谷市
銀ピカの新装柱で分路リアクトル
撮影地:埼玉県春日部市

低圧配電線を施設しながら分路リアクトル

低圧動力線、低圧電灯線を施設した上部に分路リアクトルを取り付けた例は、極めて珍しい。
スペースの関係で、本来ならば低圧はCV線にするか、もしくは分路リアクトルは、一度高圧を振り分けた終端に取り付けるなどの例が多い。

さらに!最近では

<<上部の変圧器への引き下げ線支持のトンボ腕金は、完全に省略したものが登場>>

変圧器の設置に変台(変圧器の土台)を使用していた頃(1998年〜2012年頃の変台不要も含む)は、上下に変圧器への高圧引き下げ線を支持する腕金があったが
最近では、上部の変圧器への引き下げ線支持の腕金(トンボ腕金)は完全省略し、高圧用腕金に直接、変圧器への高圧引き下げ線支持の高圧がいしを直付けするようになった。

変圧器の設置をする場合は、従来までは上下に変圧器への高圧引き下げ線を支持したトンボ腕金があったものが普及していたが、2014年(平成26年)からはそれらは完全省略された。
それに代わって、上部の方では、高圧用腕金に直接、変圧器への高圧引き下げ線支持の高圧がいしを取り付けるようになった。
次いで下部は、変圧器を設置する変台は腕金で構成せず、2メーター仕様の長い腕金を1本のみ使用するようになった。
※なお、変台なしの変圧器については、早くて1998年には登場していたようだ。
「電気と工事12月別冊 架空配電線工事の実務知識 電気と工事編集部編 1998年12月20日発行 オーム社さん」に載っております。
昭和初期〜平成10年代頃までは
変圧器の設置には腕金を使って
(昭和初期〜昭和30年代頃までは
腕木を使用)
変圧器への高圧引き下げ線を
上部で支持していた。
昭和50年に入ると
今度は丸型変台を使用して
変圧器を設置したものが
普及していった。
なお、大容量の変圧器を
取り付ける場合は
下部のトンボ腕金の下に
変圧器を設置する
こともあった。
変台不要の変圧器は
早くて1998年には
登場していたようである。
この頃より、変圧器の
簡素化が始まったが
当時はまだ上部にも
変圧器への高圧引き下げ線を
支持した腕金があった。
簡素化が進んだのは
変圧器の周囲であって
高圧カットアウトは従来通り
トンボ腕金では支持しなくなった。
(茨城と栃木は除く) 変圧器の上蓋辺りから伸びた
細長いアームによって
支持されるようになった。
さらに簡素化が進み
2008年(平成20年)には
上部にあった2本のトンボ腕金も
1本に省略されるようになった。
(※塩害地域では
強風による断線対策として
上下に1本ずつ
腕金を取り付けていた。)
一方、2010年〜2014年頃までは
こういうものも普及していた。
丸型変台で
直接高圧カットアウトを
支持しているものである。
こうしたものについては
昭和50年代でも
一時期見られたが
これはまた構造が
その当時とは違っている。
変台不要の変圧器で使われる
細い長いアームを
丸型変台に取り付けた
ものとなっている。
しかし変台に高圧カットアウトを
直付けしたものについては
昭和50年代のものを含めて
あまりこういうものは
普及しなかった。
2014年(平成26年)4月
これをさらに簡素化! →
2014年からは
上部にこれまであった
トンボ腕金と1本腕金は
完全省略し
高圧用腕金に直接
変圧器への
高圧引き下げ線支持の
がいしを直付けする
ものが登場した。
それに代わって
下段では長い2000mm仕様の
腕金を使用するようになった。
なお、その取り付けには
アームタイレスバンドが
使われているから従来のように
この腕金には
アームタイはない。
高圧用腕金には
アームタイがあって
しっかりと補強されているから
下段では不要と
なったのだろう。

当時、東京都と千葉県、神奈川県では
高圧カットアウトは
変圧器の上蓋から伸びた
細長いアームで支持する傾向にあったが
茨城と栃木は考えが違うようで
下段にもトンボ腕金があった。
上記写真は、変台不要の変圧器となっているが
ここでは上下にトンボ腕金がある。
これまた地域性があった。

↑海寄りの地域では
強風による断線防止対策だろうか
下段にももう1本
腕金を追加していた。
テレビのニュースで
離島で、丁度その辺りが
断線しているのを見たことがある。
「あんな細い電線が
強風の影響を受けるのか?」
と思われがちだが
これがどうやら結構
強風の影響を受けるのだそうだ。
上記の例は、低圧本線よりも下に柱上変圧器を取り付ける例となるが
今後は、低圧本線よりも上部に柱上変圧器を取り付ける場合も、高圧用腕金に変圧器への高圧引き下げ線を支持した新規格が適用されるようだ。
これまで地方で見かけたような構成が東京電力管内の配電設備でも増えつつある。
開閉器装柱で、低圧配電線よりも上部に変圧器を取り付けていて、スペースがない場合は
開閉器へ接続されるリード線から変圧器への高圧引き下げ線を取り出すこともある。
ここでは低圧配電線よりも上部に変圧器を取り付けていて、スペースがなくなったいるためか
高圧用腕金に変圧器への高圧引き下げ線支持用の高圧がいしは直付けせず、直接そのまま開閉器のリード線から引き下げ線を取り出している。
但しこれは、変圧器を低圧本線よりも上に取り付ける場合であり、低圧本線よりも下に変圧器がある場合は例外となる。
その場合は上下に長い腕金を使用する。
他には、変台不要の変圧器と直付けの登場で

動力用と電灯用の変圧器の両方を1本の配電柱に取り付ける場合は、変圧器は従来、合計3台必要となっていたが
近年では、変台不要の変圧器の登場で、動力用と電灯用変圧器の両方を一気に取り付けることも可能となった。

最新鋭の動力用変圧器に関しては、縦長の変圧器の中に2台の変圧器が収納されているものが基本となっているから、1台で解決できるようになった。(写真右側の変圧器)
唯この例は、ほとんど見かけることがない。

↑ちなみに変台が必要な時代に関しては、こうなっていた。
ここでは3台中、上の2台が三相3線式の200Vの動力用変圧器で、下段の1台が単相3線式の100V/200Vの電灯用変圧器となっている。

直付けを紹介!

変圧器への高圧引き下げ線支持を支持した高圧がいし(耐塩高圧ピンがいしと普通の高圧ピンがいし)を高圧用腕金に直付けしているから、個人的には題して「直付け」と呼んでいる。

低圧線より下に変圧器を取り付けているタイプで直付け仕様!
撮影地:神奈川県伊勢原市

直付け その1

撮影地:神奈川県平塚市

直付け その2

撮影地:神奈川県横浜市神奈川区羽沢町

直付け その3

撮影地:埼玉県草加市
直付けできない場合は、2メーター仕様の長い腕金を使用 その1
撮影地:山梨県西八代郡市川三郷町

直付けできない場合は、2メーター仕様の長い腕金を使用 その2

撮影地:神奈川県横浜市栄区

直付けできない場合は、2メーター仕様の長い腕金を使用 その3

撮影地:埼玉県さいたま市緑区

直付けできない場合は、2メーター仕様の長い腕金を使用 その4

撮影地:東京都品川区

Dアームでも2本振り分けの術!

高圧用腕金に小型サイズのDアームの使用となると、もちろん直付けはできなくなる。

低圧線より上に変圧器を取り付けているタイプで直付け仕様!
撮影地:東京都足立区

直付け(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン) その1

撮影地:神奈川県伊勢原市

直付け(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン) その2(現存せず。)

こちらは、第二東名の伊勢原JCTができる直前まで、一時的な工事の電源用で残っていたようだった。

直付け(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン) その3(現存せず。)

一方その隣には、離隔腕金バージョンもあった。但しこちらは電灯用変圧器

撮影地:神奈川県相模原市

直付け(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン) その4

↑今は変圧器の配置が変えられている。
撮影地:神奈川県藤沢市

直付け(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン) その5

↑新手の離隔腕金だとこうなるようだ。
ちなみに今こちらは
大型サイズのDアームとなっている。
割と最近の新しいものでも
状況変化によって形が変わるようだ。
撮影地:東京都足立区

何かと干渉していて直付けできない場合は、2メーター仕様の長い腕金を使用
(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン)

撮影地:神奈川県横浜市栄区

間隔が狭く直付けできない場合は長い腕金を使用
(低圧よりも上部に変圧器があるバージョン)

撮影地:神奈川県藤沢市

この間隔でも直付け!

撮影地:神奈川県愛甲郡愛川町
Dアームでも直付け
撮影地:神奈川県海老名市
角型Dアームでも直付け
撮影地:神奈川県大和市
Fアームでは、長い腕金を短距離で配置
撮影地:埼玉県川口市

変台不要の変圧器も、時には変台に設置することも

唯ここは、撮影1か月後、「電気工事のお知らせ」の張り紙があったのが見えたから臨時の設備だったのかもしれない。

撮影地:静岡県三島市

直付けの登場で、灯動両方の変圧器の取り付けが可能に!

撮影地:埼玉県川口市

高圧本線よりも上部に、変圧器への引き下げ線支持の長い腕金あり

変圧器への高圧引き下げ線を小型サイズのDアームに直付けできず、上下に2メーター仕様の長い腕金を上下に取り付けたものとなっているが
ここでは珍しく、高圧本線よりも上部に長くなった変圧器への引き下げ線支持の腕金がある。

そして!翌年の2015年(平成27年)3月頃からは!

<高圧需要家引き込み開閉器を省略したものが新しいタイプとして登場!>

ここで高圧需要家引き込み開閉器とは、高圧需要家への高圧引き込み線の分岐点にある区分開閉器のことを示している。
この箇所で使われる区分開閉器は、気中開閉器(AS)が多かったが、2015年(平成27年)からは、その取り付けが省略されることになった。
これは今のところは、最近開店された大手コンビニチェーン店の高圧引き込み線の分岐で見ることが多い。

この通り!
従来までは、この位置に開閉器があったが
2015年からは、その取り付けが省略された!

 

高圧引き込み線を分岐するポーズといえばやっぱりこのポーズ!
1990年代は、避雷器があるものも数多くみたような記憶があるが
近年では、避雷器を取り付けないものも、それなりに多く見かけるようになってきた。

従来は場所によっては、東電側の配電柱に「高圧需要家引き込み開閉器があるよ」ということを示すプレートまであった。
需要家名まで丁寧に書かれていた。

さらにかなり前には、こういうのもあった。
ここでは右側にあるのが東電の配電柱で、左に見えるのが高圧需要家側にある構内第一号柱である。
昭和30年代〜40年代は、電流が少ない区間(20A未満の線路開閉用)に限っては、ダルマスイッチを使っていた時代もあった。
写真右側の東電の配電柱側ですが、引き込み線を支えている高圧用腕金に、3つの黒い塊みたいのが見える
これは確実に!がいし型開閉器だと思われる。

ご覧の通り、従来まであった開閉器はなく(黄丸印)
そのままワイヤーの空中分岐を使って高圧引き込み線を分岐している。

こちらは設備更新した際に、高圧需要家引き込み開閉器を取り外したようだ。

開閉器がなくなっている。
従来はこの通り、開閉器などのスイッチがあった。
ところが今はご覧の通り!
ワイヤーを張った空中の中間分岐で、高圧引き込み線がそのまま高圧需要家へ分岐されている。
一部では設備更新時に既設から取り外したものも確認できた。

<2016年(平成28年)登場の新手の電圧調整器!>

従来の配電用電圧調整器は、配電柱を2本立ててそこに大型の電圧調整器を設置するのが主流であったが、どうやら今後は1本の柱にそれを取り付けることになるようだ。

新手の電圧調整器は、2016年時点で新設を確認
こちらは、群馬県桐生市の国道122号の山道を下る途中に発見!
(ストリートビューを見ると、2014年の時点では写っていない。)
この日は夕暮れ時であったので、銘板を見るなどの詳細撮影はできなかった。
ようやく詳細が判明!
その後、ようやく近くで撮れる機会ができたので、やっとの思いで銘板を撮ってみた。
やはりこれは予想通り!電圧調整器のようであった。
唯、こちらは神奈川県藤沢市内での発見となったので、強化耐塩仕様が使われているように見えた。
撮影地:群馬県前橋市
新手の電圧調整器 その1
撮影地:神奈川県藤沢市
新手の電圧調整器 その2
撮影地:神奈川県海老名市

新手の電圧調整器 その3

撮影地:千葉県千葉市緑区下大和田町

新手の電圧調整器 その4

<2016年(平成28年)登場!ブッシングが長くなった柱上開閉器!>

撮影地:千葉県市川市

新手の開閉器

<2018年(平成30年)登場!配電柱の全長の4分の3を鋼管柱にした新種!>

最近では、根腐れ防止の観点か、配電柱の全長、16メーターある内の4分の1の根入れ部分のみを鉄筋コンクリート柱にして、残す上部の4分の3部分を鋼管柱にした新種をやや見かけるようになってきた。
ここからはそういったタイプを紹介していく。

<全長4分の3を鋼管柱にした新種!>
ここでは最近になってから、高圧配電幹線を2回線へと増強した箇所にて発見!
2回線になったことに対し、ここでは従来鉄筋コンクリート柱だった箇所のほとんどを、その手の鋼管柱に更新したようだった。

ここでは写真の左側にその支持物を確認だ!

なお、上部の構成についてだが、やはり近年では、グランドワイヤー(架空地線)は張らない傾向にあるようだ。

一方、支柱のみ鋼管柱という構成も
こちらは無電柱化が進む環七通り沿いで撮影
ここでは部分的に無電柱化を行っているようで、一時的に丁度この地点で引き留めになる予定があるがために、後から真新しい支柱を追加したように見られた。
撮影地:埼玉県鳩ケ谷市

4分の3を鋼管柱にした新種! その1

撮影地:山梨県都留市

4分の3を鋼管柱にした新種! その2

撮影地:東京都町田市

4分の3を鋼管柱にした新種! その3

撮影地:埼玉県さいたま市緑区

4分の3を鋼管柱にした新種! その4

4分の3を鋼管柱にした新種! その5

↑台風による電柱倒壊被害が増えたためか
今後はどうやら銀ピカの電柱が主流になりそうだ。
撮影地:神奈川県綾瀬市

4分の3を鋼管柱にした新種! その6

↑新手の離隔腕金でも
撮影地:茨城県下妻市

4分の3を鋼管柱にした新種! その7

↑大型サイズのDアームでも!
撮影地:埼玉県深谷市

4分の3を鋼管柱にした新種! その8

撮影地:東京都墨田区

4分の3を鋼管柱にした新種で架空地線キャップ付き その1

↑こちらはその構成で架空地線キャップ付き
撮影地:埼玉県草加市

4分の3を鋼管柱にした新種で架空地線キャップ付き その2

撮影地:埼玉県草加市

銀ピカ新装柱で頂上に避雷針代わりのアームタイ

 
最近では高圧がやり出しになっていたとしても↑
架空地線支持の腕金はやり出しにはさせないようだ。
普通に短いアームタイが
配電柱の避雷対策としてあるのが見て取れる。

<分厚い引き留めクランプカバー>

撮影地:千葉県千葉市若葉区中野町

分厚い引き留めクランプカバー

クランプがいしのカバー同様、こうした分厚いカバーに関しては、木々に配電線がかかる箇所で普及か

<2022年登場・新たなケーブルヘッド>

撮影地:神奈川県横浜市栄区

新種のケーブルヘッド

塩害地域で使われるケーブルヘッドについては、従来は白い磁器のついたものがあるのが基本だったが
最近では、塩害地域であっても、その白い磁器部分を省略したものが普及しつつある。

<2023年(令和5年)登場!ブッシングが長いもので黒文字の柱上開閉器!>

撮影地:栃木県足利市

新手の黒文字の開閉器

<直方体の子局>

撮影地:栃木県館林市

新しい直方体の子局

その他

<<塩害や強風対策によるものと考えられる、「見られる地域限定!」の新しいさまざまながいし>>

変圧器への引き下げ線支持用のがいしにクランプがいしによ〜く似たがいしを使用!こちらは千葉県限定?(登場時期:2009年頃には登場していたものかと)
強風によって海から吹き付けられる塩分により、電線とがいしを固定するバインド線の切れを防止することが目的なのかもしれません。

撮影地:千葉県君津市・海岸沿いの重塩害地区にて

上向きの変圧器への引き下げ線支持用にクランプがいし似のがいし

必要に応じて取り付けられている上向きの変圧器への引き下げ線支持用にクランプがいしにそっくりながいしを使用!

黒ずくめのがいし

神奈川県の茅ケ崎市、平塚市、鎌倉市では、10号中実がいしの周りを何やら黒い器のようなもので囲っているものがある。
登場時期は2011年頃のようであり、特にこれは茅ヶ崎で数多く確認している。
なお、これは特定の地域でしか確認ができなかったことから、これは黒い器を追加することで、どのくらいがいしが汚れるのか?など、高圧がいしの汚損試験を行っていたのかと思われた。

一直線に南寄りの風が大胆に当たりそうな神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜では、正しくそのがいしの汚損試験を行っていたような設備を発見した!

 

黒ずくめのがいしですが、ここでは電線を支持していないものがある。
なお、がいしの個数や種類については、年々変わっている模様

 

そして以前は、試験設備が2本続けてあったようだが、2017年に見た時には、片方はなくなっていた。
片方については、変圧器への高圧引き下げ線や耐塩ピンがいしを備え付けたものがあった。

がいしの構成についてであるがmここでは耐塩ピンがいしと10号中実がいしに黒い器を追加したものが見つかった。
ちなみに茅ヶ崎で沢山見つかったのは、10号中実がいしに黒い器を追加したものだった
なお、アースについては、重塩害地域でもなり振り構わず、裸電線である。

この電柱の反対側は、正しく見晴らしのよい由比ヶ浜!
撮影地:神奈川県平塚市

中実がいしの周りを囲う黒い器!

ジャンパー線、縁廻し線支持の中実がいしの回りを囲む謎の黒いカバー!恐らく重塩害地区用のものかと思われる。

撮影地:神奈川県茅ケ崎市
黒ずくめのがいし その1
黒ずくめのがいし その2
黒ずくめのがいし その3
黒ずくめのがいし その4
黒ずくめのがいし その5
黒ずくめのがいし その6
黒ずくめのがいし その7
黒ずくめのがいし その8
黒ずくめのがいし その9
黒ずくめのがいし その10

ワイヤーを張った空中分岐箇所でも!→

鳥の落とし物被害防止で、沢山の針金のついた防護管
撮影地:栃木県下都賀郡野木町

電線に止まった鳥の落とし物被害防止としては、トマラインが活躍しているが、中にはこのような針金びっしりの防護管を使うこともある。
効果としては針金がトマラインよりもびっしりとついているから、トマラインよりも絶大で上位に見える。
但しこれは、景観が悪いからか、トマライン程見かけることはない。

撮影地:東京都小金井市東町

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