鳥居型で開閉器付きなど!上部構成が古い感じのタイプを一挙掲載!!
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1970年頃から、架空地線の登場と共にまもなく普及し始めた昔の鳥居型!
鳥居型については、架空地線の引き留め箇所や分岐箇所で、昔数多く使われていました。(なお、引き通しの場合は1本の腕金で済ませます。)
この他に東京都世田谷区と杉並区、山梨県の一部では初代の長いキャップも一時期普及していたようです。
私も古い鳥居型は好んでいるので、見つけたら必ず撮影してしまいます。w
今回の撮影地は神奈川県川崎市麻生区東百合丘地区です!
この辺りではジャンパー線の支持にピンがいし等の古いがいしを使った古いタイプを数多く発見することはできませんでしたが、全体的な形が古いタイプの確認は結構できました。
それでは紹介していきます。
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とういうことでまずはこちら!
道幅が少し広めの側道から外れた分岐先の配電柱から撮影開始です!
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コン柱最上部には1970年代に大量に確認することができたであろう鳥居型が健在です!鳥居型で開閉器付きのタイプになります。
架空地線も撤去されず運よく残っています。
高圧配電線はアルミ線となっているので耐張がいし先端のカバーは長いタイプにはなっていません。
避雷器は両側に取り付けられており、開閉器も手動式のままです。開閉器のスイッチは切られているようです。非常時に備えた系統連系のものになるかと思われます。
支柱は比較的綺麗な色をしているので後から追加されたようです。
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<ここより数本離れた市道でも!>
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似たような鳥居型のタイプを発見することができました。
こちらは古そうなタイプが連続して続きます。
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まずは手前にある鳥居型で開閉器付きのタイプを反対側から!
開閉器はまたもや手動式のようです。避雷器は片方だけにしかありません。
スイッチは入っているようです。避雷器は負荷側に向けて取り付けられています。
また、高圧配電線は細く古い銅線になると思うのですが、耐張がいし先端の黒いカバーは長いタイプではなくL型のタイプが使われています。
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がいしは皆、クランプがいしに交換されていますが、古い構成のものが続きます。
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こちらは引き通しになるので、架空地線は1本の腕金によって支持されています。
また、高圧用腕金は負荷側に向けて取り付けられていますので、結構古いものかと思われます。
(1980年代頃までは、高圧用腕金は負荷側を向けて取り付けていたようです。)
どちらも錆は凄いです。
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次にある50kVAの大容量トランスを乗せたこちらは、それよりももっと古そうな構成となっています。
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少し内側に寄って張力がかかっていることから、がいしの配列は3:0となっており、クランプがいしは2連タイプとなっています。
高圧用腕金を傾かないように支えているアームタイもここでは古いアングル(角型)が使われているのが確認できます。
さらに!架空地線の遮蔽角を広げるため、架空地線支持用の腕金は高圧配電線の方向へ少し突き出ているのが確認できます。
(がいしの配列3:0の場合は遮蔽角を広げなくてはならないため、普通の鳥居型では遮蔽角度は間に合わなくなり、それよりも偏ったものを使うことがあるようです。)
形が鳥居型とは言えないので、私はこういったタイプを直角型と呼んでいます。
こういったタイプは千葉県に多いですが、千葉にあるものとは種類がちょっとだけ異なり、今回神奈川で発見したこちらのタイプは天辺にある腕金が少し長めです。
神奈川の場合は腕金より架空地線キャップとの組み合わせでがいし2連タイプを見かけることが多いです。
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次にあるこちらは小容量の10kVAのダブルトランスを乗せた古いタイプとなります。
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先ほどの2:1の引き通しタイプと同様、高圧用腕金はやはり負荷側に向けて取り付けられています。
変圧器への引き下げ線の支持にはピンがいしが使われており、良い感じです。
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最後は両引き留めとなっているので、鳥居型となっています。
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高圧配電線はここよりやや太めのアルミ線(左側)となるようです。
元はここで引き留められていたのかもしれません。
ジャンパー線の支持は普通の中実がいしとなっています。
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