がいし型開閉器図鑑

ご年配の電気工事人に馴染みのある、がいし型開閉器。
このがいし型スイッチを取り扱うサイトは、皆無に等しい。
ということで、ここではそれを図鑑形式でまとめてみた。
形はメーカーごとに種々多様。色については、戦前は茶色が多く普及していたが、戦後になると今度は白も多く普及するようになる。

<<茶塗仕様!>>
初期規格品は、スイッチの役目を果たす栓は、短いのが特徴であった。
大手以外は、製造メーカーの判別が難しい。 製造メーカーの刻印のないものもあった。
こちらについては、全くの判別不可だが
一応定格電圧と電流の刻印はある。
左側のと同じ形だと思うが
これまた別のメーカー製だろうか
縦幅が少し狭い感じがする。
間もなく、栓の部分は長くなった。
亀山商店製 こちらは下の方に大きく、亀山式との刻印があるのが特徴である。 また。把手の形状は似たように見えても、実は2つの種類があり
それまた水抜きができるか、できまいかの違いである。
見たところ、PATとの刻印がある方が、水抜きができるようになっている。
こちらは日本ガイシ製 日本ガイシ製のものでは、他にネズミ色も確認しており
型式については、下記のものがメインのようであった。
7P-777と書かれている。その後の表記は他と一緒
続いてこちらは、松風工業製
松風工業では、独自規格品を製造していたようで
形状については、他に類似のないものとなっている。
栓の形状も特殊形状をしていた。(文献で確認。)
こちらは高松電気製作所製造かと思われる。
「高」の文字が特徴
現在は、エナジーサポート社に社名変更されている。
こちらは京都に本社のある三洋碍子製 「TKO」・・・これはちょっとわからない。
<<白色仕様!>>
戦後になると、今度は白色仕様も普及するようになるが
早いところでは既に戦前でも普及していた情報あり。
東京都葛飾区金町駅付近で昭和13年に撮影された写真を博物館で見た記憶があるんだが、そこにはもうそれが写っているのを確認している。
でも、戦前は茶色が基本かと
日本ガイシ製 高松電気製作所製 同じく高松電気製作所であるが
後期製造品だろうか
こちらは製造年が大きく下に西暦表記されていた。
高松電気製作所製では、小型仕様も普及していたようだ。
こちらは大きさが一回り小さい。

<参考文献>

松風工業製造のがいし型開閉器を参考にした文献
配電及送電 -近代電気工学全書- 共立出版株式会社 昭和23年7月15日発行の75ページに写真あり。

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