引き通しに旧型の高圧ピンがいし(昭和初期〜昭和30年代頃まで普及)
ここでは、一部では設備更新した箇所も見られたが
構内用の高圧配電線の引き通しで、近代の6600V用の高圧ピンがいしと、かつての3300Vの引き通しで使われていた旧型の高圧ピンがいしを使用したものを発見した。
うち、こちらは近代仕様の6600V用の高圧ピンがいしを使用している。
ここでは2回線の構内用の高圧配電線が張られていて、下段も同じように高圧ピンがいしを使用しているのだが
右側の高圧がいしについては一度破損したのか、そこだけ10号中実がいしに取り換えられているのがわかる。
一方こちらは変わって、全ての高圧配電線を片側へ寄せた槍出装柱となっているのだが
高圧ピンがいしについては、こちらは両回線とも、かつての配電電圧3300V時代に使用していた旧型の高圧ピンがいしを使用している。
しかもそのがいしは2連の引き通しである。
今時現存するものとしては非常に珍しい。
なお、2回線については、両回線とも活線というわけではないようだ。
以前はこの箇所で電力会社から引き込んだ後の構内用の高圧配電線のケーブルヘッドがあったのかと思われたが、それは現状はない形となっている。
しかし最上段回線については、活線のように思えた。
ここでは2回線のうち、下段の使っていない方の高圧配電線の合間をすり抜けるかのごとく、上段回線用にケーブルヘッドを取り付けている。
電力会社の高圧配電線から引き込んだ後の立ち上がりのケーブルヘッドとなるから、ここでは区分開閉器も施設されているのだった。
引き続きその先については、1回線のみが続くが、その箇所でもいくつか、かつての3300V時代に使用していた旧型の高圧ピンがいしが確認できた。
こちらは腕金を一度取り換えたように見られるが、高圧ピンがいしはその手の古いままだ。
ここは腕金ごと、高圧ピンがいしも近代の6600V用に取り換えたようだ。
しかし両引き留め箇所の高圧耐張がいしは1連となっており、ここでまた3300V設備であるかのように見えたものがあった。
(高圧耐張がいしについては、3300Vの引き留めでは1連、6600Vの引き留めでは2連と決まっていた。)
構内用高圧配電線は、ここで終点となっていた。

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