東京都内のものとしては、唯一の遮蔽線
この遮蔽線があるのは、丁度最近になり急速に建て替えが進んだ66kVなる奥戸線の下だ。
元々その奥戸線の鉄塔自体、当初は4回線鉄塔をイメージするかのごとく建てられていたので(もしかすると、元4回線?)
その結果、下を通過する配電線との距離が短くなるから、安全上のために施設されているものだったのかもしれない。
これまた、環七通りの信号待ちで交通量も増えるという場所にあった。
しかしながら、既に奥戸線の4回線矩形鉄塔は建て替え済みなので(=配電線との距離が確保できるようになるので)、今後は配電線の上にあった遮蔽線については、確実に撤去される見込みがでてきた。
さて、それでは見ていこう。
できればちゃんとした奥戸線の原型鉄塔が現存している状態での撮影を行いたかったが
撮影に行こうかと考えていた時には、既にこの箇所でも奥戸線の建て替え工事が始まっていた。
種類的には、まず1本目に引き留めの遮蔽線が見えて、その次が引き通し、そして3本目の開閉器装柱で引き留めといった感じだった。
反対側はこんな感じだ。
中でも特にこちらの引き通しの遮蔽線を支持する腕金が黒ずんでおり、1960年代のものであろうことは明確だ。
腕金も昔よく高圧用として多く使われていた1500mmのものかと思われる。
張られている遮蔽線については、緑色をしているので、これは緑青で錆びた硬銅線かと思われる。
なお、年式については、こちらの一番古そうなもので確認ができた。
鉄筋コンクリート柱の製造年が1969年(昭和44年)を示していた。
これは、環七通りが開通した頃と一致する。
正にこの遮蔽線はその頃から施設されて、ずっとこのままだったようだ。
環七通り沿いに見えたこちらは、全体的に見て、遮蔽線支持用の腕金が少し長めであった。
配電柱の移設時に取り換えたのだろう。

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