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電柱上の年代物パーツを紹介!(10ページ目)
10ページ目では、その他諸々、団地や発電所等で撮ってきた古い遮蔽線(しゃへせん)、保護網付き配電線や確実に古い木柱などを紹介!
まずはじめに、遮蔽線の特集ページを挙げ、送電線と遮蔽線の関係を紹介

こちらは神奈川県の横浜市青葉区を通る東急田園都市線のたまプラーザ駅から少し北に行った美しが丘地区で見かけたものだ。
送電線(柿生線)の下をくぐる古い配電線(左)であるが、その高圧配電線の上部には、いつもは見かけない4条の遮蔽線(しゃへい線)を張ったものが確認できた。

しかもここは高圧配電線もどうやら長いこと未更新のようであり、3本のジャンパー線の支持は近代普及の10号中実がいしでなく普通の高圧ピンがいしとなっていた。

遮蔽線(しゃへいせん)について!

空中に張られている架空送電線は裸電線が使われているため、絶縁のほとんどは空気に頼っている。
例えば2回線の送電線が平行に並んだものがあったとして、片方は電気が流れている活線で、もう片方は電気の流れていない停止中の送電線があるとしよう。
こうなると、停止中の送電線にはもちろん電気が流れるわけがないと思ってしまうが、実際はそうではない。
近くに高電圧のかかった送電線があると、活線の送電線側から電圧が誘起され、停止中の送電線には危険電圧が加わることがある。
この現象を誘導障害という。
(誘導障害には電磁誘導障害と静電誘導障害の2種類あり。)
またこれは、電話線などの通信線に対しても引き起こり、この場合は通信障害が引き起こる。
送電線の電圧が高く、またその高さが相当低い場合も、線下を歩く歩行者などに対しても引き起こる。
その様相を示すものが実際に、千葉の日本発の50万ボルト送電線(房総線)線下にある。
なんにもない畑に遮蔽線があるのがその証拠だ。
誘導障害を防ぐためにとられる対策としては、送電線の下を通過する配電線や電話線類の上部に、あえて電気の流れていない遮へい線(網目状のものを保護網)を張ったり、送電線からできる限りの範囲で配電線を引き離したりすることであったが
近年では遮蔽線を張るよりも、送電線からできる範囲で配電線を引き離す手法が基本のように思える。
ここでは特に、古いイメージのある遮蔽線を張った配電線を特集がてら紹介している。

遮蔽線の施設例
古びた遮蔽線の発見数は、中でも横浜市が断トツ1位で多かった。

遮蔽線の使用例 その1
横浜市保土ヶ谷区にて発見!
ここでは上部送電線(路線名:保土ヶ谷線 66kV)通過のため、その下を通過する配電線の上部には、いつもは見かけない3条の遮蔽線があるのが見て取れる。
次いでその線が緑に見えるのは、これには裸銅線が使われていることが考えらえる。
長いこと風雨にさらされて銅線が緑青で錆びて緑に変色した結果だと思われる。
ちなみだが、大元の大昔は配電線も裸電線だったため、やむを得ず配電線の下に電話線が併架した場合は、配電線の下に遮蔽線を設けることもあった。

遮蔽線の使用例 その2
横浜市の二俣川駅付近で発見!
こちらも同じく、上部には送電線(路線名:市沢線66kV)が通過しているため、その区間にのみ3条の遮蔽線が張ってある。

そして基本!東電管内では、架空地線や遮蔽線の引き留めには低圧引き留めがいし類は取り付けないのだが
横浜市ではその引き留めに、低圧がいしを入れたものも見つかった。
また、それを取り付けているアームも腕金ではなくアングルを使用しており、かなり古いようだった。

遮蔽線の使用例 その3
ここでは上部の送電線(路線名:保土ヶ谷線 66KV)と並行に並んだり、その下を潜ったりしているため、その配電線上には遮蔽線がびっしりとある。

平行に並んでいるかのように見える写真はこちら!
隣どうしの線をまんべんなく結線させていた。
当時は職人さんが1つ1つ結線させていたのだろうな。
なお、腕金の横幅サイズについては、今主流の高圧用腕金よりも長いから、2500mmぐらいかと思われる。
また、腕金による遮蔽線の支持点については、引き留めクランプとストラップは見当たらなかった。
横浜市では、そういった金具は不使用のものも複数あるようだった。

遮蔽線の使用例・こちらは通信線用(黄色○の内側)
(電話線類は個人的な趣味からするとあまり興味がないが、一応その状況写真をアップ!)

送電線の下を通過する電線が電話線(通信線)であっても、かつてはその下を通る通信線上に!遮蔽線を張っていたようだ。
一方で東京都内での発見数はかなり少なく、1箇所のみでしか確認できていない。
これでも昔はよくあったのだろうか・・・?謎である。 (同様に埼玉もあまりない。)

↑東京都内で唯一発見することができたその遮蔽線
一応東京都内にも遮蔽線はあったようだが、発見数は他の地域と比較すると数少ない。
なお、ここで奥に見える矩形鉄塔の送電線は奥戸線66kVであり、撮影地は東京都葛飾区環七通りの葛飾区総合スポーツセンター交差点付近になる。
しかし、最近はこの奥戸線もそこまでは古くはないのだが、何故か最近になり、建て替えが結構進んでいる。
奥戸線については、近年はその周囲にマンションが増えたことが影響しているのか、スマートな四角鉄塔に建て替えられた箇所を多く見かけている。
特に最近では、京成から南下した辺りの地域も建て替えられているのを確認している。慈恵大付近である。(←2018年時点の情報)
そんなぁ・・・これは大正時代程、古い鉄塔ではないのだがなぁ。バランスが悪いのだろうか?
千葉では比較的新しいものがまだまだ数多く実在!
一部では新設も?
こうして見ていくと、遮蔽線は他の地域では完全に古いイメージがつきそうだが
千葉は例外で、今でも比較的最近新設されたもので遮蔽線を見かけることがある。>

千葉の遮蔽線は最高5条も!新京葉変電所付近にて発見!
唯、これについては、比較的最近新設されたものが大半であるため、従来使っていた銅線は使わず、架空地線で使っているようなワイヤーが多い。
続いて、遮蔽線が特に多い送電線路名を挙げれば次の通りとなる。
京葉線、東京東線、房総線、北千葉線(その中でも特に房総線下は数多くある。)
この中で今回は、房総線の線下にある遮蔽線を例に挙げてみよう。
房総線は、送電電圧が500kVかつ、原型鉄塔は鉄塔高も低い。
そういったことから、なおさら誘導障害を受けやすいことを懸念したのか、同電線路の線下では、特に配電線がなくても住宅街や畑にまで遮蔽線が張られている光景を確認している。
これについては、送電線の線下に住んでいる人や畑で農作業をしている人に対して、誘導が引き起こらないよう対策が練られているものかと思われた。
また、最近では遮蔽線のほかに、ポールのようなものを建てて、その先端に長い棒状のものを取り付けたもの(正式名称不明)も、無電柱化エリアでは普及している。
それについては、八千代市内で見かけている。
それにしても、遮蔽線を張るよりポールを建てて誘導を吸収してしまうとは!これはまた新技術だ。
遮蔽線を張る以外に、配電線の位置を通常より引き下げて、誘導障害を対策するタイプもあり!

誘導障害対策については、遮蔽線を張る他に通常の位置より配電線を低くして、ビリビリ来る誘導障害を緩和するタイプもある。
以下はその2例だ。

ここでは歴史的大正13年(1924年)建設の上越幹線(現:東埼玉線区間)が上部通過のため、高圧配電線はできる限り、高さを引き下げての通過となっている。
水力発電による送電が主流だった水主火従時代の大正期建設の送電塔は、元々背が低いものが多かったから、こういうものがやたらあった。

こちらはやたら低い位置を吉橋線が通過しているため、高圧配電線は少し引き下げた位置を通過!

<電柱上の年代物パーツを紹介!(10ページ目)>

<遮蔽線特集ページ>

撮影地:東京都葛飾区

東京都内のものとしては、唯一の遮蔽線

昔は東京都内にも数多くあったのかもしれないが、現段階では、高圧配電線の上に施設される遮蔽線としては
こちらは恐らく、東京都内では唯一といえようものになろうかと思われる。
年式については、配電柱で使われる鉄筋コンクリート柱の製造年が1969年(昭和44年)を示していたため、遮蔽線はその頃に施設された可能性が高い!
しかしそんな半世紀間、黒ずむまで残った遮蔽線も、今後は奥戸線の建て替えにより、配電線から離隔距離が大分確保できるようになるので、なくなる可能性が出てきた。
上部を通過していた奥戸線の元矩形鉄塔の建設年は、昭和36年(1961年)であった。

撮影地:神奈川県横浜市青葉区

配電線の上に3条の遮蔽線 その1

配電線の上に3条の遮蔽線 その2
(既に現存せず)

古い配電線の上に3条の遮蔽線

撮影地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区

配電線の上に3条の遮蔽線 その3

古い配電線の上に3条の遮蔽線

撮影地:神奈川県横浜市青葉区

配電線の上に3条の遮蔽線・こちらは古い高圧ピンがいし付き!
(両サイドはピンがいし、真ん中のジャンパー線支持のみ中実がいし)

何故か中央のジャンパー線支持は中実がいしに交換済みだが(昔は単相交流だったのだろうか)、その上に3条の遮蔽線が乗ったタイプを発見!
しかし、今やこういう部分でピンがいしを見かけることもかなり減りました。
(今や耐用年数稼ぎかなんか知らんが、トランスの引き下げ線支持も耐塩ピンがいしだしなぁ)

配電線の上に、こちらは4条の遮蔽線!・こちらも同じく、古い高圧ピンがいし付き!
(3本のジャンパー線支持にピンがいし)

おっ!ここも完全に高圧が未更新のもので、その上に4本の遮蔽線が乗った古いタイプだ!!

配電線の上に3条の遮蔽線 その4

こちらは上で紹介しているものの近くで発見!
大きく波立つ遮蔽線!遠くから見ると網目が凄いです!電線の種類は硬銅線か!?

撮影地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区

配電線の上に3条の遮蔽線 その5

高圧がいしと腕金は更新されているが、古い遮蔽線は残ったまま。

撮影地:埼玉県坂戸市

高圧ピンがいし及び低圧引き留めがいしで絶縁されるレアな遮蔽線!(古い内陸用ケーブルヘッド付き!!)

一方、埼玉ではこのようなものも!!
こちらは他とは違い、遮蔽線の引き通し区間のみ、がいしによって絶縁されてます。
なお、その絶縁には高圧ピンがいしの他、低圧の接地側電線の支持として使われる青色の低圧引き留めがいしも使っており、高低圧のがいしが混ざっていました。
そして、高圧本線は遮蔽線が張られている区間は、CVケーブルになっていたわけですが、そのCVケーブルのケーブルヘッドも古い当時物でした!
なお、こちらは内陸部なので、塩害地域でよく見た旧式耐塩型ケーブルヘッドのようにボックスはありません。

撮影地:埼玉県さいたま市見沼区

配電線の上に3条の遮蔽線 その6

こちらは遠く離れて、埼玉県にて発見!
どうやら、埼玉にもこういった遮蔽線を張った配電線があったようです。
こちらは、東埼玉線154kVの下をくぐる配電線にて確認!

撮影地:神奈川県横浜市都筑区

配電線の上に3条の遮蔽線 その7

こちらの遮蔽線は、引き留めには一切、ストラップや引き留めクランプは使っておらず直接腕金に遮蔽線を巻いて固定しています。
ご丁寧に、高圧がいしや低圧がいしを使って引き留めていたものまであったようですが、中にはそういったものもあったようです。

撮影地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区

配電線の上に3条の遮蔽線 その8

保土ヶ谷線の線下に3条の遮蔽線!

配電線の上に3条の遮蔽線 その9

同じくここも、同路線沿いにて!
高圧がいしの配列が3:0といった珍しい構成での確認となりました。

配電線の上に3条の遮蔽線 その10

段違いにさせた、その中間地点に遮蔽線!

配電線の上に3条の遮蔽線 その11

分岐箇所にも遮蔽線!
がいし配列3:0のタイプで見かけるのはかなり少ないです。
これについては、3階立て以上の建物が増えてきたからというのも考えられそうだ。

撮影地:神奈川県横浜市南区

遮蔽線4条!! その1

弘明寺線66kV送電線の線下の配電線ですが、こちらはなんと4条の遮蔽線が張られていました!
そんな中、真後ろには限流ホーンを取り付けた新種が迫っています。

遮蔽線4条!! その2

ここもすぐ近くで発見!
そして、鉄塔高が高いことが関係しているのか、遮蔽線は網目にはなっていません。

撮影地:神奈川県横浜市旭区

山形鋼(アングル)を使って3条の遮蔽線を引き留め!!

こちらは確実に古い!山形鋼(アングル)を使って遮蔽線を引き留め!!しかも低圧引き留めがいし付き!

<千葉の古い遮蔽線>
撮影地:千葉県船橋市
千葉限定旧式仕様?高圧線との併用引き留めによる遮蔽線 その1
撮影地:千葉県千葉市稲毛区
千葉限定旧式仕様?高圧線との併用引き留めによる遮蔽線 その2
撮影地:千葉県船橋市

千葉限定旧式仕様?高圧線との併用引き留めによる遮蔽線 その3

こちらは特に、高圧用腕金のサイズと絶縁電線の種類を見るからに古い。→
完全に1960年代物である。
そういったことから、ここではあの耐塩皿がいしも偶然残っていたのだが、残念ながらそれは使われてはいなかった。
なお、交換したつもりの10号中実がいしの製造年が1986年であったため、その頃には使わないようにしたようだ。
また、遮蔽線を引き留めている配電柱については、もう一方にも同様のものがあったようだが
(そっちは三相の段違い引き留めであったが、遮蔽線の引き留めは同様に高圧線の引き留めと腕金を併用)
そちらは最近、新築の家が建った影響で移設されており
残っていた耐塩皿がいしも一緒に撤去されていた。

↑腕金がショートなのは古い証拠!
まぁ、千葉では引き通しの腕金でもショートなのが最近でもあるが
全面的に見れば、それは今は少ないのである。w
そして、千葉の比較的新しい遮蔽線も特集!
<千葉の比較的新しい遮蔽線>
撮影地:千葉県船橋市

千葉の遮蔽線 その1

千葉では最高5条の遮蔽線を発見!
比較的新しいものが多いので、架空地線で使われているようなワイヤーが多数見られました。
銅線を使った古いものはないようです。

千葉の遮蔽線 その2

こちらも5条!
送電線の鉄塔高が低く、配電線に接近していたので、遮蔽線を張ったようです。
新京葉変電所付近に複数あります。

撮影地:千葉県柏市

千葉の遮蔽線 その3

一方でこちらは、Fアームで遮蔽線2条!

その向かいには、がいし2連で遮蔽線2条!

新京葉線下の配電線にて

撮影地:千葉県千葉市若葉区

千葉の古い遮蔽線

一方!その次には、1990年代頃に更新したもので遮蔽線を支持し続けるものが!!↓
(このように、古い遮蔽線を更新してまで残し続けるのは千葉ぐらいかと)

撮影地:千葉県柏市

東京東線下の遮蔽線2条

3条の遮蔽線・こちらは配電線の上部に!

↑この感じだと、低圧の上部にあるのは普通の高圧に見えがちだが
実際はそうではなく遮蔽線である。
ここでは昭和39年(1964年)建設の田中線という送電線が
結構低い位置を通過しているから遮蔽線が施設されたのかと考えられた。
撮影地:神奈川県横浜市青葉区

京浜線3-4号線下の遮蔽線3条

撮影地:山梨県甲府市

NHK下河原ラジオ放送所下の3条の遮蔽線!

遮蔽線は送電線以外に、こうしたラジオの電波塔付近でも!
これは極めて珍しい例だ。

撮影地:神奈川県横浜市緑区
北浜線線下の遮蔽線3条

撮影地:神奈川県伊勢原市
鶴巻線線下の遮蔽線3条

↑唯一!離隔腕金で遮蔽線がある光景
遮蔽線に関しては、前にあったものを流用したみたいだ。

<<架空地線の引き留めに低圧引き留めがいしを使うタイプの種類・地域限定装柱!>>
東電の配電設備では、基本的に架空地線の絶縁までは行いませんが、東京都大田区、神奈川県川崎市、それから横浜市の海に近いエリアなどの限定した地域では
一部、古い開閉器装柱で、架空地線の引き留めに低圧引き留めがいしを使って架空地線の絶縁を行っている地域があります!
恐らく海岸エリアで、何らかの原因で(架空地線への直撃雷及び塩害か?)開閉器に向けて漏電させないように取り付けられたものなのかと思います。(詳細不明)
なお、現状は完全に廃止されているようで、新設は見かけません!

架空地線の引き留めに、接地の意味を施した低圧引き留めがいしを使ったタイプ
いずれとも、開閉器装柱を重点的に取り付けていたようだ。
東京都大田区にて

一方、神奈川県横浜市港北区では、青色の低圧引き留めがいしの固定に、4枚の直線ストラップを使ったものも発見!

どうやらこの手のストラップについても、多少種類がある模様

↑さらに!大田区では激レア構成!鳥居型バージョンも発見!!

↑青色の低圧引き留めがいしを上下で挟み込んでいるストラップは、通常は低圧動力線の引き留め箇所で使われるであろう直線仕様のようだった。

撮影地:東京都大田区
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・鳥居型バージョンとしては唯一!!
撮影地:神奈川県川崎市
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし その1
撮影地:神奈川県横浜市港北区
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし その2
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし その3
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし その4
撮影地:神奈川県横浜市鶴見区
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし その5
撮影地:神奈川県横浜市港北区
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・完全引き留め編
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・直線ストラップ4枚締め仕様
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・ねじれストラップ仕様

開閉器は別の配電柱に移動させたようだが、これまで開閉器装柱があったことを示すものあり。

撮影地:神奈川県横浜市港北区
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・両側現役編 その1
↑開閉器は途中から撤去したようだが
架空地線を引き留める青色の低圧引き留めがいしは
依然残り続ける。
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・両側現役編 その2
↑こちらは片側が通常の耐張がいし用のストラップで
両方ともねじれストラップでの発見となった。
架空地線の引き留めに青色の低圧引き留めがいし・直線ストラップ4枚締め仕様・両側現役編!

福沢第一発電所、福沢第二発電所付近にて発見の大量の木製電柱編!
木製電柱を紹介したページは他のページで設けてありますが、ここでは歴史ありそうな発電所付近で発見したため、このような形で掲載することにしました。

まずは!こちらも次いでで、おまけとして紹介!
福沢第2発電所から出ている福沢線の紹介から!
なお、これから紹介する写真は第1発電所にて撮影の福沢線10号

この送電線は送電電圧は33kV?ぐらいの送電線で、鉄塔も古いようで、昭和6年建設物!
鉄塔は2回線設計ですが、現状は1回線のみの支持で、内山発電所へ続いています。

なお、送電線については、建設当初は裸電線だったと思いますが

安全上のためか、後に珍しい絶縁電線仕様に更新したようです。

そして、木柱紹介!

こちらは福沢第1発電所にて!

題して、「4つめ耐張がいし」といえよう木柱を使った設備です。w
ラインスペーサーを支えているワイヤーまでにも耐張がいしのカバーがあるのは大変珍しいことです!
それもカバーは当時物の銅線用カバー!!
しかし、高圧本線は勿論、今のアルミ線に更新されてしまったので、その部分だけは今のアルミ線用カバーになってしまっています。
ちなみに、ラインスペーサーのワイヤーを引き留めている耐張がいしは未更新のようで、ジャスト1960年(昭和35年)製でした。
木柱もその頃のものかもしれませんね
(道が狭いため!いつになっても鉄筋コンクリート柱に更新されていないのかと思います。)

そして、周囲には他にも、2回線の名残があるかのような木製電柱が大量にありました!

一方、第2発電所付近では、引き込み開閉器を取り付けた高圧引き込み線の分岐線を支えるもので木柱確認
こちらの方は上部の高圧用腕金に使われていない高圧ピンがいしが残っています。
ということは、以前は引き込み開閉器はなしだった!?それか、高圧カットアウトか白色のダルマスイッチを使用していたのか!?
謎の深まる設備です。

そして、こちらは木柱設備でないですが、第1発電所付近ではロングスパンの高圧配電線を支える箇所にて、古い角材(アングル)を使用したアーム発見!
こちらもかつてはジャンパー線支持用として使われていたであろう高圧ピンがいしが残っており、古そうな感じです。

撮影地:神奈川県南足柄市

福沢第一発電所周囲の木製電柱を紹介!

福沢第二変電所周囲の木製電柱を紹介!

おまけ

福沢第一発電所付近にて発見の角材(アングル)!

最後は、団地にて発見の古いタイプをまとめて紹介!!

団地も更新されているところはしっかりと更新されているのですが、更新されていないところはご覧の通り、いまだに古い設備が残っています!
ここからはそういったタイプを掲載していきます。

鶴川団地にて!
鳥居型付きで高圧がいしの配列2:1どうしで交差しているちょいとレアなタイプを発見!
(今はグランドワイヤーは撤去されています。因みに、1本の配電柱が更新されただけで、グランドワイヤーは全て撤去されてました。w)

宮向団地にて!
鳥居型ならずが連発!!しかも、高圧がいしはいずれも2連!!

撮影地:東京都町田市
鶴川団地の古いタイプ その1
こちらは構成が激レア!
東京電力管内では基本、耐張がいしの2:1の配列は見かけません。
それもこちらは70年代の旧式のようで、ジャンパー線支持は耐塩ピンがいしとなっています!
鶴川団地の古いタイプ その2
こちらもまるまる未更新!
3本のジャンパー線支持がいしは耐塩ピンがいし!
鶴川団地の古いタイプ その3
団地から少し外れた場所には、鳥居型が盛りだくさん!
鶴川団地の古いタイプ その4
こちらは、引き留めのがいしが中実耐張がいしとなっているが
ジャンパー線支持のがいしは古い。
町田山崎団地にて
町田山崎団地の古いタイプ その1
マンモス団地は旧式が盛りだくさん!
こちらでも昭和48年頃のジャンパー線支持に耐塩ピンがいしを使う旧式発見!
町田山崎団地の古いタイプ その2
町田山崎団地の古いタイプ その3
ここでは鳥居型から支線が降りるレアものも発見!
町田山崎団地の古いタイプ その4
町田木曽住宅にて
町田木曽住宅の古いタイプ その1
町田木曽住宅の古いタイプ その2
町田木曽住宅の古いタイプ その3
藤の台団地にて
藤の台団地の古いタイプ
ここでもジャンパー線の支持に高圧耐塩ピンがいしを使ったタイプを発見!
町田の団地は意外とこのタイプの穴場なのかも・・・
そして他には、鶴川団地のごとく、この団地内でも高圧耐張がいしを2:1に配置したタイプがいた!
これはお隣の中部電力管内にはよくある構成だが、東電管内にはほとんどない。
撮影地:東京都多摩市
愛宕団地の古いタイプ その1
愛宕団地の古いタイプ その2
愛宕団地の古いタイプ その3
多いぞ!鳥居型ならず!
愛宕団地の古いタイプ その4
撮影地:神奈川県横浜市神奈川区
(こちらは、マツコの知らない世界で電柱の世界をやった時に、にわかに紹介w)

宮向団地の古いタイプ その1

宮向団地の建築年は1971年だそうで、正に配電設備についても1971年らしい設備がそのまま残っていました!
しかし、その面影が見えるのは、鳥居型やがいし2連ぐらいで、引き通しの高圧がいしについては取り換えられています。

宮向団地の古いタイプ その2

宮向団地の古いタイプ その3

宮向団地の古いタイプ その4

撮影地:神奈川県横浜市保土ヶ谷区
くぬぎ台団地の古いタイプ その1
くぬぎ台団地の古いタイプ その2

中にはジャンパー線の支持に耐塩ピンがいしを使った珍しいタイプも!→→→

撮影地:神奈川県横浜市神奈川区
西菅田団地にて
西菅田団地の古いタイプ

 

1971年(昭和46年)〜1972年にかけて建設された西菅田団地にも
初期型架空地線キャップやがいし2連といった旧式がいた。
そういったことで、初期型架空地線キャップは大体
昭和46年頃に登場していたものであるのがうかがえたのだった。
撮影地:神奈川県厚木市
緑ケ丘住宅の古いタイプ その1
↑こちらは抱腕金の2連引き通し!支柱付き!!
緑ケ丘住宅の古いタイプ その2
↑鳥居型付きでジャンパー線支持にピンがいし!
緑ケ丘住宅の古いタイプ その3
鳥居型+進路変更による振り分け引き留めで、やはりジャンパー線支持は高圧ピンがいし!
緑ケ丘住宅の古いタイプ その4
↑終端もやはり鳥居型!
撮影地:神奈川県横浜市港南区
笹下台団地の古いタイプ
撮影地:神奈川県藤沢市
古里団地の古いタイプ   
ここでは電灯用の単相変圧器を
同時に2台付けした珍しいものも発見できた。

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