水の流れをアレンジ!
20年以上配電線を追い続けていれば、色々と気がつくこともある
昭和45年前後の古い配電設備では、水の流れをアレンジして作られたものがある。
高圧用腕金の取り付けの向きについてもそうであるが、昔はちゃんと電気の流れを一目でわかるよう、考えて取り付けられていたのである。
とはいえ、もうこの手法は古く、現在、東電管内では廃止されている。
ここでは高圧配電線を見上げて、実際に気が付いたことや、文献を頼りに知った事項の一部を紹介していこう。
ということで、最初の1例を紹介!
千葉はまだまだ古い鳥居型が多く残っている地域であるから、電気の流れについても、一目でわかるように作られた頃の古い設備を見ることができる)
写真に記した通り、ここでは右側から電気が来ている。
そこで一気に写真左側!
そこには上段分岐に見せかけたものがあるが、ここはそのように見せかけて、それは実際には、上段から電気が流れているということになるのだ。
正に!水の流れをアレンジしているのだ。
さて、まずはその写真の左奥を拡大!
オレンジ印で示した通り、奥はこの通り!確実に終点である。
続いて、写真左手前の方であるが
(振り向いて撮影!)
この先では、一見、先にも高圧配電線が続いているように見えるが、ここでは単相2線式となり、次で終点になっている。
よって、分岐後はそれぞれ2方向が行き止まりになっているのがわかる。
このように!昔はどうやらちゃんと、電気の流れを一目でわかるように作られていたようなのだ。
なお、これだけでは終わらない。
引き通しのものについても、昔は水のせき止めをイメージするかのような感じで、電気の流れを一目で見分けが付けるよう取り付けられていたのであった。
(これは、2段重ねのページでも紹介した内容と一部重複するが)
その説明を示せば、下記写真の通りとなる。
こちらは、このページの1枚目の写真で奥の方に写っていたものとなるが、引き通し用の単一の高圧用腕金についても、確実に終点側(負荷側)に向けて取り付けられているのがわかる。
そして、この先、写真右側で高圧配電線の終点になっているのであった。
今の設備だって、こういった取り付け方をすれば配電線も少しは面白味が増すと思うのだが、今はそういうことは意図せずに施設しているようだ。
おまけ!
こちらは先ほど紹介した「上段分岐に見せかけて、実は上段から配電線が分岐されてきている」といった設備となるが
そういったもので、左から高圧配電線を受け取るものも珍しい。
どちらかというと、写真のような道側よりも、家側から入って2方向に分岐される方が見かける確率が高い!
家側から入ってきているものはこちらにて掲載中!

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