中華街の耐塩皿がいし
中華街も最近では無電柱化されたエリアが多く増えたが、細い路地では共同溝が掘れないから、昔ながらの設備が残っている。
また、観光地であるから、高圧用腕金はDアームを使用したものが多かった。
(Dアーム(D型腕金)というのは、観光地や親水公園沿いでも使用されることがある。
他には山岳部でも高圧を木々から引き離す箇所でも使われる。また、これを使用することで、高圧配電線の占有範囲を狭くすることもできる。登場は早くて高度経済成長期らしい。)
そんなわけあって、このエリアの配電柱は、下の方だけ中華街らしく赤く着色されているのが特徴である。
人が多くて撮りづらいので、早朝に来た。
50年程前ならば、普通に入口のところにも配電柱があったらしいが、今はメインストリートは全て無電柱化されており、面影がない。
路地へ入ると、早速、終端箱を残したDアームの引き留め装柱が見えてきた。
この感じだと以前は地中引き込み用として使用していたように見えるが、いかがだろうか
高圧絶縁電線も古いようで、細く古びた銅線だった。
道幅が狭いため、中々設備更新などができないのだろう。
続いて2本目!
耐塩皿がいしはここにあった。
思い返せば、ここでは変圧器の設置には丸型変台を使用したものとなっているのだが、高圧カットアウトの取り付け位置についても旧式である。
Dアームの付近にあるのが見て取れる。
耐塩皿がいしは丁度、その高圧カットアウトの付近に現役として残っていた。
続いて柱については、やはり下の方が赤く塗られていた。
それからここでは、ついているプレートも古かった。
上部のプレートはNTT札だと思うが、民営化前の電電公社時代のものが残っている。
2本目の反対側!
↑2019年2月19日放送のDアームの紹介で、マツコの知らない世界(電柱の世界)でこの辺がVTRで流れた。w
無電柱化されているストリート沿いからの高圧配電線の立ち上がり柱(電源側)は、ここだろうか?
普通は、区分開閉器を取り付けると思うんだ。
↑初期の頃は、クランプがいしは横付けが基本であった。
最近では傾斜を付ける。
傾斜があった方が見た目がよいのだろう。
なお、耐塩皿がいしについては、ここでは3つ確認された。
あぁ、チャーハンが食べたくなってきた。
続いて3本目がこれだ!
ここにもケーブルヘッドを取り付けたものが見られた。
地中線路から引き上げているように見られるから、電源側はここかもしれない。
耐塩皿がいしはここでも確認でき、それは1973年(昭和48年)とあった。
なお、種類については、耐塩高圧ピンがいしに耐塩皿を追加したものとなっている。
3本目の反対側はこんな感じ。
人が大勢いたら、ここまで撮影できません。w
続いて終端
終端もやはりDアームを使用したものとなっていたが、変圧器の高圧カットアウトの取り付け位置については、やはり上部となっている。
これは、丸型変台登場時に一時期見られた構成なのだそうだ。
反対側はこんな感じ。
海に近いエリアであるからか、支線の引き留めに高圧耐張がいしが1個使用されていた。
いや待てよ、文京区などの内陸部でも一時見たことがあるぞ・・・

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