廃電線 その1
場所は荒川と芝川の合流地点付近
芝川沿いの土手沿いに、突如として古びた廃止された構内用廃電設備が見えてきた。
はて?東電の高圧配電線からの引き込み口(電源側)はどちらだろうか?
この先にある引き通しの単一の高圧用腕金の取り付け位置を見ると、こちらが電源側だと思う。
昔は、引き通し区間の高圧用腕金は、負荷側向きで取り付けていた。
なお、こちらについては、以前は、高圧耐張がいしを使用した振り分け引き留め装柱であったことだろうと思われるが、がいし類は、ほぼ撤去済みであり
下の低圧配電線の方に、複数の白色の低圧ピンがいしが残るのみである。
残る電線は、架空地線と支線ぐらいである。
ここでは支線を支えていた玉がいしも確認できたが、製造メーカーは不明。
中央に大きくMとあるのみ。
続いて2本目
ここからは、高圧配電線は耐塩高圧ピンがいしによる引き通しとなっていたようだが、同じく電線類は撤去済みである。
下の方には何かちょう架吊されたCVTケーブルのようなものも確認できるが、いずれとも断線している。
なお、ここでは緑の外灯が点灯しているのが見えるが、その低圧引き込み線は、左側にある工場から引き出ているようである。
なお、低圧配電線の配列については、珍しく水平配列であったようだ。
その形はまるで、大正期を思わす配列である。
これは東電が管轄しない構内線だが、同管内にそれがあるのは珍しい。
だがここは、単純に低圧配電線を大きく施設したかったから、そうなったと言えそうか
ちなみに中部電力など、地方の電力会社では、今もなお、低圧配電線は水平に施設しているところもある。
ここでまた支線を支えていたであろう錆々の支線と共に玉がいしが確認できたが、製造メーカーはこちらもわからず。
製造会社のロゴは、何か波々のようなマークが書かれているのが確認できる。
続いて3本目!
同じく耐塩高圧ピンがいしの引き通しであったそうだが、低圧用腕金は1本減っていた。
なお、ここは架空地線を支持の腕金の錆びの色具合がいい感じであった。
それから架空地線の吊金具の向きだが、ここでは外側を向いて取り付けられていた。
普通はこれは、高圧配電線のある側に取り付ける。
高圧用腕金のアームタイを固定しているバンドからは、白に変色した接地線が引き下がる。
普通ならばそれは、架空地線支持の腕金とも接続すると思うが、ここはそうはなってはいなかった。
唯、それでは落雷があった場合、逃げ道がなくなるから、どこかにそうなっている箇所はあるはずだ。
耐塩高圧ピンがいしの製造年は、中央のもので
見えそうで見えない。
だが、製造メーカーは日本ガイシであるのが確認できた。
推定だが、製造年は1970年代かと思われる。
その時代なら、高圧がいしは耐塩皿がいしでもいいと思うが、ここは耐塩高圧ピンがいしのみとしたようだ。
続いて4本目
特にカーブしているわけではないが、ここでは一旦、高圧用腕金は土手側を向いていた。
唯、高圧用腕金の取り付け向きは同じ向きとなっており、変わらずとして負荷側向きのようだ。
そして最後の5本目に行く前に!
下の方では、低圧引き込み線を支えていたであろう、廃止された木柱が見られた。
低圧配電線については、1本目方向から見て行くと4系統あったように思えたが、ここではそのうちの1系統を木柱に向かって引き下げていたのだろう。
なお、この方は低圧引き留めがいしに茶台がいしを使っており、この中で1番古そうに思えた!
そして最後の5本目!
ここでは再び、高圧配電線の向きを変えていたようだが、それを振り分けていたであろう高圧耐張がいしは、全て撤去されている。
唯、ジャンパー線を支持していたであろう耐塩高圧ピンがいしだけは残る。
それにしてもここは、架空地線支持の腕金はやたら長いと思う。
この先は特に支持物は何も見られなかったため、追跡はここまでとなった。

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