平根発公園線(配電線に見せかけた送電線)を追跡
こちらの電線路は歴史自体は古く、1955年(昭和30年)には運開し、当初は工場などへ電源供給を行なっていたようだが
その後の平成11年(1999年)には、平尾山公園への送電へ切り替えたようである。
当初は別の企業が管理していたようだが、現在は佐久市営で運営されており、その設備については、中電の配電設備にそっくりの構造としている。
なお、この電線路は、一見は普通の高圧配電線のようにみえるが、送電線のようである。
唯、途中の箇所では一部、学校へ引き込み線を分岐している箇所も見られる。
起点は、佐久市営の平根発電所であり、同発電所には一応、電力が足りなくなったことも考えられているのだろうか、中電の高圧配電線からも連絡線が張られており、引き入れられている。
ここではまずは、平根発公園線を見てゆく。
なお、起点の支持物はよく見えないため、途中からの追跡となった。
ここでは写真奥の中央部に写るのが3号柱である。
3号、4号、5号の順
6号柱
このエリアの引き通しの10号中実がいしは、中央固定にされた高圧用腕金上に不均等に2:1に並んだものが基本のようだ。
6号柱のプレート
電線路名は左側に明記されており、右端にはその建てられた年式が書かれていた。
それを見ると、平成11年(1999年)の12月に施設されたようである。
7号、8号の順
基本的な形は特に変わらず。
なお、この先については、山の中を入っておりよく見えないため、13号柱まで飛ばす。
その13号柱がこれだ。
ここでは10号中実がいしを均等に2:1に高圧用腕金上に配置させた、中電の基本形のような形が並ぶ。
ここでは山を下るようで、支柱を取り付けた2:1に高圧耐張がいしを配置させた両引き留め装柱が見られた。
基本形については、一部ではコン柱に取り付けたミニ金具に高圧ピンがいしを取り付けて架空地線を引き通す例も見られた。
これが22号柱だった。
基本形の形は、不均等に並ぶ2:1などさまざま。
支持物も一部では、パンザーマストがある。
一部は追跡ができない箇所もあるため、飛び飛び。
ここでは山を上がるようで、H柱が見られた。
ここでは水平配列を縦型配列に変えている。
縦型配列を水平配列へ
支柱を付けたこちらが29号柱
ここでは中電の配電線の右側に、低い支持物で通るのが見られた。
ここでは左側へ向けて、引き込み線を分岐
こうしてみると、結局は配電線のようにも見えてしまう。
設備については、ほぼほぼ中電のものに似せている。
しかし相互接続はさせていない。
ここでは中電の配電線の下を通過しているから
架空地線の上部には少し空間が空いている。
一部では、鳥居型を取り付けた基本形も見られた。
ここでは左側が平根発公園線なる送電線だ。
中電の配電線を避けるにはCVケーブルも使われることもあるようで、ここではそれに変換するケーブルヘッドが、かなりコンパクトな感じで見て取れた。
CVケーブルで中電の配電線を避けている状況写真
なお、この先からは上信越自動車道のわきを通過のため、10号中実がいしに10号中実がいし用耐塩皿を追加した近代構成の耐塩皿がいしが確認できた。
そこはまた中電の影響を受けたようである。
初めて見ると、こんな内陸部に耐塩皿がいしがあるのに不思議に思うことであろう。
今追跡している電線路は、中電のものではないが、長野県の他一部地域では
高速道路沿いの配電線路では、引き通しや配電幹線の立ち上がり箇所などでは、10号中実がいしに10号中実がいし用耐塩皿を追加している。
なお、上信越自動車道が見えてくれば、終点はもうすぐである。
ここでは一風古そうなイメージのあるものも見られた。
近代では、例え引き通しの高圧がいしが耐塩皿がいしであっても、アームは腕金ではなくパイプアームを使用する例が多い。
まぁでもここは、90年代後半ならばこうなるか
送電線で負荷側向きというのは正しくないと思うが、ここでは単一の腕金に関しては、いずれとも負荷側を向いている。
高架橋が見えてくれば、終点はもうすぐだ。
この辺一体では、ずら〜っと奥まで耐塩皿がいしを使用したものが続くのが、本当に不思議に思えた。
この先では再び、中電の配電線の下を通過するため、CVケーブルに変換されたものが見られた。
ここではスケルトン仕様の気中開閉器も見られた。
そして、平根発公園線の終点の支持物は、佐久平スマートPA(上り線側)内にあって、そこには歩行者は入ることができないから、追跡はここまでとなった。

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