金田海岸の海中電柱 その1
(現存せず。)
2011年の元旦の撮影は、こちらの千葉県木更津市のホテル三日月の海側にある海中電柱に決定!
最初はカーブを描くような形であった。
ここではかなり珍しく、構内用の電線路と電柱が海の中へと続いていた。
海の中に電柱がある理由についてだが、これはこの先にある密猟者の監視のために設置された小屋のために電線路を施設したからである。
それで、まずここで1本目を見てわかったが
地中から立ち上がっている電線を引き留めているがいしは低圧用がいしであるから、これは構内用の低圧配電線かと思われた。
なお、各あるがいしの名称はこんな感じ。
左側の引き留めには低圧引き留めがいし、次いで小さな引き込み線を分岐している右側では2溝がいしを使っている感じであった。
なお、低圧がいしが確認できたのは、ここまでであり
海の中からは、高圧耐張がいしや耐塩高圧ピンがいしなどの高圧がいしが確認できた。
ここで、海の中で高圧がいしに変化しているのは、塩害に少しでも強くするという意味合いかと思われる。
とりあえず2本目は、海の中でカーブを描く構内用低圧配電線を支持しているから、強度を増すため、支柱付きであった。
上部の構成は高圧耐張がいしを使用した両引き留め装柱で、ジャンパー線の支持には耐塩高圧ピンがいしが使われていた。
これぞ常に海の潮に浸されているだろうから、耐塩皿を追加すべきだと思うが
しかしここは、海の中を入って通っているとは、本当に不思議である。
鉄筋コンクリ―ト柱の内部にある鉄筋が常時潮に浸され、劣化が早いだろうから、電力会社では確実にこういったものは施設しないと思われる。
電力会社が管轄しない構内用設備であるから、不思議なものが見られたのだろう。
もしも途中で変圧器があるなどしていたら(ありえないがw)、かなり保守などが大変だと思う。
ここの場合は船を使うか、それとも潮が引いた時に行うのだろうか
ここで改めて2本目の反対側を!
2本目で確認できた高圧耐張がいしであるが、ここで施設されている電線路が低圧のためか、簡素な構造となっていて、その個数は1個であった。
なお、鉄筋コンクリートの最上部では、既に鉄筋がむき出しとなっており、劣化が進んでいるように見えた。
常に海に浸されているため、高圧がいしや腕金類は黄ばみや錆びが見られた。
ちなみにこういったことから、電力会社が管轄している配電線では、設備の更新頻度が早い。
だがここは構内線。
見た感じ、ここは施設された当時の当時物に思えた。
さて、カーブを超えた箇所では、いよいよ直線となる。
そこでは直線の電線を支持していることから、耐塩高圧ピンがいしを使った引き通し装柱となっていた。
その構造は腕金を中央に固定したものとなっており、まるで東北電力の基本形を彷彿させるような構成であった。
違いは高圧がいしの種類ぐらい。
ここでよく見たところ、構内用低圧配電線のすぐ下には、電話線も通っているのが見えた。
この先にある監視小屋から緊急連絡をする際に使っていたのだろう。

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