木製電柱で耐塩皿がいし引き通し他
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関東で木柱が一番残っているエリアといえば、神奈川県が一番思い当たるが、そのほとんどは柱上設備が更新されており、中々耐塩皿がいしなどの旧型の高圧がいしを見ることはできない。
しかし電力会社の管轄外では、時として、古い高圧がいしを使い残したものもある。
ここではそれを見てゆく。
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周囲では、低圧茶台がいしなど、古いがいしを取り付けた構内用廃電柱が目立つが
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奥の方では現役らしきもので、旧型の耐塩型ケーブルヘッド(屋外終端箱)を取り付けたものを発見!
この辺りでは、支持物は木製電柱の使用が目立っていたが、ここでは鉄筋コンクリートを使用している。
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ここでは全ての高圧を片側へ寄せたやり出し装柱で、高圧耐張がいしによって高圧を両引き留めしているのだが
ここではジャンパー線支持の高圧がいしも、東電管内では見かけないものとなっていた。
この種の耐塩ピンがいしは、いわば、東電管内では旧規格品となる耐塩ピンがいしである。
(このがいしについては、千葉限定の旧規格の耐塩ピンがいしであったことが後から判明しているが、今回の撮影地は神奈川であった。)
それにしても、鉄筋コンクリート柱の頂上には何も蓋がされておらず、雨水によって鉄筋がむき出しにならないかが心配だ。
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次いでその後は、支持物は再び木柱となり、今度は耐塩皿がいしによる引き通しタイプが見られた!
よくぞ50年の時を経て残っていた!
木柱で耐塩皿がいしのある光景も、近年ではそう簡単には見つからない。
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続いて、耐塩皿の中にある高圧がいしは、普通の高圧ピンがいしであるのがわかるが
ここではそのボルトの長さが一番左側だけが短いようで、大分耐塩皿の中に背をひっこめているのがわかる。
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続いてその右側には!
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大きく右へとしなった木柱で、高圧配電線を振り分けているものも見つかった!
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ジャンパー線支持はもちろん耐塩皿がいしのままで、時が止まっていた。
なお、耐塩皿がいしの種類については、左上は普通の高圧ピンがいしを耐塩皿に追加した試用となっているが
右下は変わって、耐塩ピンがいしに耐塩皿を追加した仕様となっていた。
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続いて付近には他にも木柱を使ったもので、耐塩皿がいし引き通しのものがあったようだが、それは私が来た時には全て廃止となっており、電線も取り払われていた。
場所はここだった。
ここには数本、支持物に木柱を使ったもので耐塩皿がいしを使ったものがあったようだ。
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唯一残ったものでは、耐塩皿の製造年は、1966年(昭和41年)であるのが見て取れた。
電線は取り外されているが、バインド線はがいしに残ったままだった。
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他には、旧式の耐塩型ケーブルヘッド(屋外終端箱)を取り付けたものでも耐塩皿がいしの引き通しがあったようだが、そちらも今は綺麗さっぱりなくなっていたのだった。
耐塩皿がいしで終端箱のある構成も今では中々見かけないから、残念である。
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ちょっと今回は、それが悔しかったから、その再現を行ってみた。↓w
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ボックス形状をした旧式の耐塩型ケーブルヘッド(屋外終端箱)の現役も、現代ではそう簡単に発見することはできない。
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