小笠原諸島の古い高圧ピンがいし
(2011年撮影)
ここでは、いとこの叔母から頂いた、小笠原諸島の発電所跡地付近の地下壕に残されていた旧型仕様の高圧ピンがいしを紹介しよう。
撮影地は夜明山の初寝浦展望台付近だそうだ。
発電所跡地付近には地下壕があって、その奥に旧日本海軍の情報収集のための通信施設などの要塞があったようだ。
丁度その辺りに旧型の高圧ピンがいしがいくつか残っていたようだ。

 

電線支持点の天切り部分が割れてなくなっている旧型の高圧ピンがいし
また、左写真のものに関しては、がいしとボルトの接着は、硫黄が使われていたこともうかがえる。黄色のものが見える。
割れた状態となったこの高圧ピンがいしは、かつての配電電圧3300V時代に、高圧配電線の引き通し、変圧器への高圧引き下げ線の支持などで使われていたものである。

 

 

製造メーカーはカワソーテクセル製
内部は3重構造
ちなみにこの高圧ピンがいしの原型はこうである。
これは古道具店での購入品になる。
形状が簡単であるから、かつては軍事用に製造されていたという情報も見つかっているが、いかがだろうか
また、名称もちゃんとあり、一応これは高圧2号ピンがいしとなるようだ。
他には古い文献情報では、「高圧ピンがいし その2」などと表記され、紹介されていたものもあったぐらいだ。
いずれにせよこの種の高圧ピンがいしは、当時の3300V配電時代に、2号に相当するものだったのだろう。
ここでは割れた状態のものが複数見つかったそうだ。
粉々である。
戦時中はここが防空壕になったこともあり、子供達が割って遊んでいたという話も聞いているが、いかがだろうか
それは終戦直前の話だろうか
他には、高圧1号ピンがいしらしいものも左側に見える。
それは単純に高圧2号ピンがいしが割れた状態のものだろうか、それとも高圧1号ピンがいしそのものだろうか
ちょっと見分けの判別は難しい。
また、高圧ピンがいしのボルトは、岩に直接穴を空けて固定されていたようにも見られた。 当時は腕木に取り付けて使用していたが、ここは軍用施設であるから、壁に直接がいしを固定されていたように見られた。

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