芝富長貫線を追跡
ここでは、芝富発電所を起点とする芝富長貫線を、終点の長貫発電所まで見てゆく。
撮影地:静岡県富士宮市
まずはここ芝富発電所の建屋より、直接1回線の小さめの送電線が引き出される。
このような構成だと、これは一見、普通の高圧配電線のように見えてしまうが、こちらの1回線については違う。
長貫発電所までの区間を結ぶ、1回線の小さめの送電線である。
引き出し直後は早速、古そうな鉄柱がみられた。
また、これが送電線であるという証拠は、下の方にある小さな黄色のまるい物体でわかる。
送電線の鉄塔で見かけるような閃絡表示器が、こちらの鉄柱には付いている。
なお、ここでは芝富長貫線の他に、背後にもう1回線、真新しいのが見えるが、これは普通の高圧配電線と見てよさそうだ。
ちなみにその方は、恐らく電気の流れとしてみると、長貫発電所を起点としていると思われ
橋の下で2か所、スケルトン仕様の気中開閉器(いずれとも閉路)を挟み込んだ後は
大きく大胆に!3本建てられた支持物を使って、富士川を横断する。
撮影地:静岡県富士市
できればその川の横断後も見てみたかったが、富士川にかかる橋に歩道が整備されていないため、行くことはできなかった。
ちなみにその後は、自動開閉器を挟み込んで、普通の高圧配電線となり、富士市北松野エリアで配電されるようである。
いや、実のところは、その自動開閉器のスイッチが閉路なのか開放なのかの確認ができないため、連絡線ということも考えられる。
撮影地:静岡県富士宮市
少し寄り道をしてしまったが、ここで引き続き芝富長貫線を、終点の長貫発電所まで追っていく。
芝富長貫線については、ここより富士市北松野方面へ向かう1回線の上部に施設されゆく。
これが芝富長貫線2号柱となる。
続いて同3号柱
年式についてだが、鉄柱区間は相当古いようで、大正15年(1926年)3月建設とあった。
続いて次の4号柱も同じく、中電の設備としては珍しい鉄柱!
プレートについては、富士市北松野方面へ向かう別の1回線もここでは施設されているから、普通の配電柱で見かけるようなプレートもみられた。
続いて5号柱
こちらは比較的最近柱ごと設備更新されたのか、支持物は真新しい鉄筋コンクリート柱
しかしここは、それが2本も並んでいるのが不思議であった。
アームについては、アングルのようである。
プレートは見ると、どうやら平成21年(2009年)2月に設備更新を行なったようである。
この先は再び真新しい設備が続くのかと思いきや、またもや鉄柱が見られた。
今度は引き通しのようで、10号中実がいしの配列の仕方が変わっていた。
これが6号柱だった。
7号柱で再び鉄筋コンクリート柱のようだが、これはなんだか50年くらい前に建てられた感じがするようなものである。
予想的中で、こちらは昭和49年(1974年)とあった。
さらにその次は、2回線中、上段回線の芝富長貫線部分は、10号中実がいし2連引き通しで、高圧用腕金の錆びも強く、高度経済成長期頃のような感じがした。
予想的中、建柱は昭和45年(1970年)であった。
これが8号柱だった。
なお、柱自体の製造年は、1969年(昭和44年)を示していた。
次の9号柱も、同じ年代頃のものであろう。
10号柱は、道路のトンネルを避けるようで、やや背は高め。
11号柱は両回線とも配列を揃えて、高圧用腕金はやや片寄の高圧耐張がいしは2:1で両引き留め
順番通りに行けば、これが12号だ。
芝川を横断のため、支持物は鉄塔となっていた。
左側では、LPがいしが逆さで取り付けられている点に珍しさあり。
13号は、少し大きめの鉄柱といったところだろうか
こちらはそれでハンガー装柱がそのまま取り付けられているのが珍しかった。
そして芝富長貫線は、14号柱で背後のケーブルヘッドによって引き下げられていた。
背後に見えるのは、長貫発電所の水圧鉄管である。
ここでは地中に引き下げ後、長貫発電所で発電した電線路と合流して、富士宮市内房方面(2回線)と富士市北松野方面(1回線)の2か所へ向けて、電源供給しているのかと思われる。
他には別の送電線も出入りしているから、ここはそれも含めて言えよう。
それで最後は、富士宮市内房方面へ張られている2回線を見てゆく。

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