初期型のスリップオンがいしを使用した都市型配電線 その2
初期型のスリップオンがいしだが、東京都大田区でも確認することができた。
場所は、JR京浜東北線の蒲田駅の東口側である。
ここでは本線の引き通しと、開閉器装柱による両引き留め箇所で確認することができた。
それではまずは、引き通しの方から見てみよう。
正確な場所は、蒲田駅東口 中央通り
まず見えてきた引き通しの方はこんな感じだった。
高圧用腕金に関しては、やはり谷塚で発見できたものと同様、Dアームを使用しており、連系用の区分開閉器(常時スイッチオフの開閉器)を取り付けた箇所での発見となった。
その連系用開閉器については自動開閉器のようで、その電源用変圧器も取り付けられている。
次いでその手前側にあるのが都市型変圧器であるが
やはりそれは、初期型のスリップオンがいしとなる場合は、近代普及のものとは別の種類のものが使われるようだ。
この変圧器の型も谷塚で見た以来だった。
近代普及のものは、3つの大きな白い筒が変圧器の上部に付いたものが多いが、こちらの型はそれとは違う。
さて、ここで年式を見るが、配電柱の建柱年については昭和40年(1965年)とあった。
しかし初期型スリップオンがいしの登場は、早くて昭和46年(1971年)であり、その後、昭和47年(1972年)には、新橋や巣鴨などで使用が開始されたようである。
こちらも恐らくその年代に使用が開始されたのではないだろうか
なお、柱上開閉器が連系用である証はここに
ここの連系線は、地中ケーブルで別の高圧配電線と接続されたものとなっていた。
なんらかの影響で、ここを通る高圧配電線が停止した場合は、ここの開閉器のスイッチを入れて、逆送するという構造だ。
反対側はこんな感じ。
初期型スリップオンがいしの拡大
東京電力の配電線では、黒いカバーのついた高圧がいしを見るのが基本であるから、偶にこうして白目のがいしがあると不思議な感じに見える。
しかし同管内もかつては、高圧ピンがいしや10号中実がいしなどの白目のがいしが基本だった。
さぁ、初期型スリップオンがいしの確認は、ここではこれだけではなかった。
今度は普通の区分開閉器を取り付けた箇所となるが
ここではジャンパー線を引き出して、その先に初期型スリップオンがいしを取り付けている。
こうしたタイプも今回初めて見かけた。
変圧器の種類については同じだった。
なお、常時開放を示すプレートはここにもあった。
元はここにも連系用開閉器があったのだろうか
ここにはケーブルの文字がないから、そのまま連系用開閉器があったように思えた。

前へ     次へ

電柱上の年代物パーツを紹介!(4ページ目) トップに戻る

ゴロンディーナーの電柱趣味! トップに戻る

※当サイトは各電力会社・その他の企業とは一切関係ございません。

※当サイトの内容、文章、画像等の無断転載・無断使用を禁止します。
最近、当サイトに掲載中の画像が個人ブログやYahoo知恵袋等へ無断転載される事案が多発しています!!
無断転載は完全な著作権侵害となりますから、必要な方は必ず当サイトメールフォームよりご連絡下さるようお願い致します!
(当サイト内の内容をスマホやPCでスクリーンショットをして、それを公衆掲示板やツイッター等のSNSに投稿する行為も同様です!!固くお断り致します。)


inserted by FC2 system