大田区限定!?幅狭タイプで!初代のFアーム!! その1
次に紹介するこちらは、腕金の本数を少し減らした簡易型の初代のFアームだ。
内部のアームの組み方であるが、東京都内で見かけた幅が広いものとは違っていたのだった。
これについては、東京都大田区と神奈川県以外では見かけていない。
一番初めに見えてきたこちらの引き留めのものについては、東京都大田区の他に神奈川県内でも確認できるが、その次については、大田区のみで確認している。
まずは手前のものを見ていこう。
手前の分類についてであるが、模型にして表せば、このような形になるかと思う。
今回の模型は、クランプがいしを取り付けた引き通しバージョンをイメージしてみた。
このような幅が狭い初代のFアームについては、特に神奈川県に多い。
大田区は神奈川県に近いので、採用されたように見られる。
1本目の実物を詳しく見ていく。
コン柱最上部に被せてある架空地線キャップについてだが、これは比較的綺麗な色をしているので、後から取り付けられたように見られた。
また、高圧配電線が片側へ寄っている場合は、架空地線もそれに合わせて片側へ寄ることが多いが、こちらは東京都内だからだろうか、片側へ寄ってはいなかった。
次いでその架空地線については、建柱当初についてはまだなかったか、鳥居型等の腕金で引き留められていたのかと思われる。
次に、高圧配電線を引き留め部分の腕金を見ていく。
避雷器についてだが、変圧器に接続されていない部分だけ取り付けられているのが見えた。
最近の変圧器は大分耐雷化が進んでいるので、その部分は除外されたのかと思われた。
また、高圧配電線を引き留めている高圧耐張がいしのストラップ取り付け部分の腕金には、一部、錆びていない箇所もあることから
当初これは、耐塩皿がいしによって、高圧配電線が引き通しされていたのかと思われた。
そのイメージを・・・
その当時の様相をイラストで描いてみた。
耐塩皿がいし引き通し時代は、恐らくこのような感じであったことだろう。w
上部にある変圧器への引き下げ線支持のトンボ腕金については、そのまま初代のFアームの中腹部にて、取り付けられていた。
塩害地区では、色々なところから風を受けると思うので、裏側も大分黒ずんでいた。
さて、ここでようやく次の配電柱を詳しく見ていく。
こちらについては、東京都大田区でのみ確認しており、今回初の発見となった。
1本目との違いについてだが、内部の腕金の組み方だ。そこだけがさっきと違っている。
さて、その分類をイラストで描いてみるとこんな感じとなった。
よく見てみると、上部と下部の2箇所が補強されていたのだった。
ただこれは、幅狭タイプとはいえ、神奈川県にはなさそうな構成だ。
違いは内部の腕金の組み方だ。
なお、ここでは引き込み線の分岐をしているようで、区分開閉器やら旧型の耐塩型ケーブルヘッドなども確認できたのだった。
それで、その耐塩型ケーブルヘッドについては、相当古いものが現役のまま残っていたから、驚きだった!
ここで使われていたのは終端箱だった。
これは昭和45年前後まで普及していたものだ。
反対側はこんな感じ。
こちらも錆が凄く真っ黒だった。
よく現代よくある仕様のFアームや離隔腕金、D型アームなどに更新されなかったなぁ!思わず感心した。
さて、高圧用腕金の一番左端、クランプがいしとの組み合わせで見ることができるL型金具についてだが、ここではそれは確認できなかった。
どうやらこちらも耐塩皿がいし時代から残っていることが確実に思えてきた。
旧型の耐塩型ケーブルヘッド(屋外終端箱)から引き出された引き込み用のCVケーブルについてだが
ここでは現在のように地中には潜らず、そのまま架空に張られたワイヤーに沿って高圧需要家へ分岐されているようだった。
やはり現存している終端箱は、高圧需要家への分岐箇所で見かけることが多い。
なお、配電幹線での使用については、大分前に廃止になったように思える。
そして、特技の模型製作でのイメージだが、こんな感じとなった。w
そしていよいよ3本目の確認だ!
こちらは1本目と同様、神奈川県でも確認できる簡易型の初代のFアームだった。
初代のFアーム時代は古いが、変圧器については、しっかりと土台から更新されているようだった。
さて、高圧用腕金の一番左端だが、こちらもL型金具はない感じだった。
今ある高圧用腕金とは、規格が少し違うのだろうか

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