足尾銅山の構内用配電線路 その6
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さらに先へと進むと
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ここでは左側にも古そうなものが見えてきた。
アームについては、やはり昔のアングルを使用したもので
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奥の方ではこちらも木柱があった。
その方は見た感じ、わたらせ渓谷鉄道の構内線のようである。
低圧引き込み線を分岐するためのものであろう。
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なるほど。アングルで抱腕金とする場合は、2つのアングルをストラップで固定していたのか
こちらについては割愛し、引き続き足尾銅山の構内線を見てゆく。
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次からはまた、鉄筋コンクリート柱を使用したものが続く。
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設備更新は、されているところはしっかりとされている。
こちらは真新しい白色の鉄筋コンクリートだった。
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奥は再び、昔の茶台がいしと高圧ピンがいしを使用したものが見えてきた。
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さらにその奥では、茶台がいしを使用して上段回線より1回線分岐
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しかしこちらは、2つずつ並ぶ高圧ピンがいしは、近代仕様
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分岐先は変圧器が2台載っており、近代的だった。
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時代の差が激しい。
なお、高圧耐張がいしについては、木が少し近いためか、内側に寄せて取り付けられているのが見えた。
高圧カットアウトは箱型。
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それから柱上変圧器は、三相200Vの動力用かと思われる。
ここではまた銅山に関係するものへ、低圧引き込み線を振り分けているのだろう。
それにしてもこれは、変わった型の変圧器だ。
電力会社では見た例のない型だから、構内専用のものなのだろう。
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ここでようやく足尾駅前
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構内線はまだまだ続く。
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駅前付近は変わらず、近代仕様の高圧ピンがいしの引き通し装柱であった。
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東電の配電線と一緒に撮るとこんな感じ。
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2回線の区間は、間もなく終了!
なお、その直前では、またもや真新しい設備がお見え!
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全ての高圧配電線を片側へ寄せたやり出し装柱で、10号中実がいしによる引き通しとなっていた。
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2回線区間は、ここで終了
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なお、電力会社の配電線では、2回線が1回線となる箇所では、必ずと言えるほど連絡用開閉器を施設することが多いが、ここはなかった。
そのまま上段回線が、使われていない下段回線と切り離しをしながら1回線となっていた。
なお、肝心な区分開閉器は、これより先の1回線区間にあった。
その前に!ここでは写真奥へ向けて1回線を分岐しているから、そこを見た後、通洞上線の追跡再開と行こう。
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こういった分岐線も電線路名があるのだろうか
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こちらは分岐後1本目に見られた
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両引き留め装柱である。
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変圧器は2台載っているから動力用かと思われる。
変圧器の型も見慣れないものだ。
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続いてこちらは
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分岐後2本目で見られた、開閉器装柱である。
支持物は鉄筋コンクリート柱から変わって木柱
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途中までは3300V稼働だったのだろうか、高圧耐張がいしは1個ずつのものであった。
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それからここは、電灯用と思わしき変圧器も載っていた。
その変圧器の型もまた先ほどの動力用と比較すると古く、スタッド型ブッシングとなっていた。
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次も支持物は木柱によるもので振り分け引き留めであったが、小さな支柱付き。
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それから高圧耐張がいしは途中で取り換えたようだが、赤帯なしの近代仕様
また、ここでは高圧配電線のすぐ下に雨覆い付きのケーブルヘッドがあることから、何やら引き込み線でも地中へ向けて分岐しているように思えた。
なお、以降の高圧配電線は、単相交流2線式となる。
電灯需要しかないから、主にこれは住宅向けだ。
ここだと社宅向けになる感じだろう。
(※Googleマップで見たところ、古河鉱業掛水社宅とあった。)
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支持物はこちらも引き続き木柱
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なお、この先では電灯用変圧器があるようで、高圧の下には単相2線式の低圧配電線が張ってある。
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上の部分しか撮れなかったが、電灯用変圧器があるのはこれた。
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次も高圧ピンがいしによる引き通しが続いていたが
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こちらの高圧ピンがいしは、旧型の3300V仕様
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ここからは、一気に昭和へタイムスリップしたかのような光景が広がっていた。
住宅の周囲にある気の壁がそれを思わす。
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続いて次のものが写真奥にある振り分け引き留めが相当
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ここでは再び、電灯用変圧器を載せたものとなっていたが、変圧器はどれも古い感じ。
ブッシング部分に赤い丸みを帯びたものを使用しているスタッド型ブッシングは、当たり前のように見ることができる。
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そして終端
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ここの変圧器は2台あったが、高圧配電線は単相2線式であるから、単相2線式の100Vしか使えない電灯線を引き出すためのものかと思われる。
社宅のある敷地内では、支持物は全てが木柱であった。
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