足尾銅山の構内用配電線路 その16
間藤線は再び、33号柱より姿を現す。
間藤水力発電所跡の裏側の崖の上にあるのがそれだ。
唯ここで初めて、下段回線は使われていないことに気が付くこととなる。
ここでは次の34号柱のH柱へかけて高圧配電線が張ってあったようなのだが
34号柱ではつい最近になり、支持物を鉄筋コンクリートへ設備更新されたようであり、その際に下段回線はここで切ったようである。
その34号柱がこちら。
この背後には以前の木柱時代の34号のH柱もあったようだが、それについては撤去されている。
この足尾銅山の構内線は赤倉線含めて言えるが、道路沿いにはあまり施設せず、家の裏手付近に施設した箇所が多い。
まぁメインストリートとなる道路沿いに施設するかよりは景観もよくなるだろうから、そうなっているのかと考えられた。
さて、間藤線はここで再び渡良瀬川を横断することになる。
その前に、34号柱では間藤分岐線という1回線を分岐しているから、まずはそこを少し寄り道
なお、この電線路も1号、2号は山の中に隠れており、3号柱から突如姿を現す
こちら3号柱
支持物はやはり木柱で、茶台がいしによる両引き留め装柱となっており、中央の1本のジャンパー線支持には、かつての3300V仕様の高圧ピンがいしも確認できる。
さて!
この先は、3号柱よりずっと姿を現すのかと思っていたが
4号柱より再び山の中へ入って行き、この方の追跡はここまでとなった。
なお、この方は廃止されているようであり、プレートは特に打ち替えはされてはいなかった。
この電線路が間藤分岐線であることは、ここでわかる。
これ以上は追跡できないため、再び間藤線に戻る。
ということでこちらは、廃線となった踏切付近より撮影!
渡良瀬川を横断後にあるものより追跡再開!
なお、川の横断後にももう1回線分岐しているのが見えた。
この方の支持物も比較的最近設備更新されたようで真新しく、分岐箇所には開閉器も見られた。
ということでここでまた、分岐先を少しみてみる。
分岐先に関してもここは、支持物に木柱を使用した高圧ピンがいし引き通しによる旧式が並んでいた。
分岐先の奥については、間藤水力発電所跡展望台より望めた。
川の中にあるレンガの構造物もその発電所にかかわるものなのだそうだ。
高圧ピンがいし引き通しの次はややカーブをしているようであり、分岐先から数えての2本目あh
高圧ピンがいし2連による引き通しとなっていた。
次いで、高圧の下にあるのは低圧2重曲がりねじ込みがいしだろうか?
電線路名も後少しで見えそうだったが、見えず。
プレートは打ち替えてあるように見える
その次は、古い設備としては珍しくやり出し装柱だろうか?
それにしては、電線も1本なくなっているような感じもする。
と思ったが、2:1の基本形かと。
なお、こちらも向かい側からの撮影となるため、行き先含めてよく見えず。
ということで、こちらの追跡はこれで終了。
再び間藤線へと戻る。
間藤線36号柱は、振り分け引き留めかつ、動力用と電灯用の変圧器の両方が載っているためかH柱となっていた。
以降は10号中実がいしによる引き通しや
両引き留め装柱が続く。
その先は向かいから見えなかったため、稲荷神社付近まではスキップ
なお、この先に関しては、使っていない分岐線以外は、全て設備更新されているようであり、間藤線の追跡は、ひとまずここまでとなった。
途中からしか見えないが、ここでは山側にある間藤線より分岐されていた、また別の分岐線であろう。
現在は使っていない箇所であるため、ここでは再び相当古そうなものが見えてきた。
稲荷神社の鳥居は右下に見える。
ここは特に相当古いようで
見慣れないごく初期型の?茶色の高圧ピンがいしや、同じく茶色に塗られた茶台がいしなども確認できた。
アームについても腕金ならぬ腕木である。
廃止されてからは、大分長い時間が経っているものかと思われる。
茶色の茶台がいしはこちら
ここでは茶色の他に、赤い線引きのある後期仕様もあった。
なお、ここでは単相交流2線式の高圧配電線の分岐を行なっていたのだろう、スイッチ関係は重要のある油入開閉器ではく、箱型の高圧カットアウトが取り付けられていた。
その前はがいし型開閉器があったことだろう。
続いてこちらの分岐先は、こんな感じ。
こちらは茶がいしがある程古いわけではないが
赤い線引きのある高圧茶台がいしで、単相交流2線式高圧配電線の引き留めを行なったものが確認できた。
高圧用用腕金には、変圧器への高圧引き下げ線支持用として1つ、3300V仕様の高圧ピンがいしも確認できた。
変圧器の型も近代では見慣れぬ古いものである。
他にも高圧引き込み線を振り分ける木柱などもあったが・・・
とりあえず、分岐線含めた間藤線の追跡は、この先はほとんど建物の裏手などにあって、撮影がほぼできないため、ここまでとなった。
さて、次は再び間藤線6号柱まで戻り、今度は足尾銅山の本山の西側で北上をしてゆく赤倉線の方を見てゆく。

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