ジャンパー線支持に両端は耐塩皿がいし・真ん中は10号中実がいし
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こちらのジャンパー線支持の高圧がいしは、珍しく不揃いであった!
撮影場所は東海道新幹線の高架橋わき
同沿線沿いでも耐塩皿がいしが複数見つかっている。
なお現在は、高圧用腕金はDアームに取り換えられているため、その様相は見ることはできなくなっている。
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さぁ今回発見のものはこれだ!
ここでは両端が耐塩皿がいしで、中央のみ10号中実がいしとなっていた。
その構成がまた相当珍しいような感じもした。
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高圧用腕金については旧式の短いものとなっており、高圧がいしの取り付け範囲も限られていて狭くなっているから
両側の耐塩皿がいしは、高圧耐張がいしを支持している2枚ストラップと重ね付けされている。
この場合、両側の耐塩皿がいしを取り換えるとなると、高圧耐張がいしも一旦取り外さなくてはならない手間がかかる。
だから両側はそのままにしたようだ。
外せる箇所だけ10号中実がいしに更新したみたいだ。
それにしても、架空地線キャップありのものでジャンパー線支持に耐塩皿がいしを使ったものが確認できたのは、今回が初だった。
ちなみにこれは撮り損ねたものとなっているが↓
昭和29年(1954年)竣工の都営・馬込アパート付近には、これとほぼ同様の構成で、3本のジャンパー線支持に耐塩皿がいしを使ったものがあった。
耐塩皿がいしの登場については、それより数年後となるが、ここでも結構な数の耐塩皿がいしがジャンパー線支持用として実在していたのである。
まぁ意外な意味で、都営馬込アパート付近は凄かった。いずれともアパートの建て替えが行われる2010年頃まで残っていたようである。
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さて、耐塩皿の製造年だが、1966年(昭和41年)となっていた。
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思いっきり逆光だが、反対側はこんな感じとなった。
耐塩皿がいしはやはり、細くなった小容量の銅線を張った箇所に残っている例が多い。ここもそんな感じだ。
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しかし両サイドのみ耐塩皿がいしがあるこの光景もそうまた数少ない。
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ちょっと遠目から横はこんな感じ!
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おまけ
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終端はこんな感じとなっていた。
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こちらも同時期施設のようで、高圧用腕金は短くなった旧式のものとなっている。
なお、高圧用腕金には、▲、●、■のセンス札も取り付けられている。
これについては高圧配電線路の各1本ごとの誤接続防止のために取り付けられる。
ここでは将来、区分開閉器を施設した時のことを考えて取り付けたように思われる。
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