2本のジャンパー線支持に耐塩ピンがいし その7
撮影地は変わって、今度は千葉県千葉市花見川区での発見となった。
千葉はどうやら普通の高圧ピンがいしに耐塩皿を追加した仕様の耐塩皿がいしよりも耐塩ピンがいしの使用例が多かったようだ。
なお花見川では、他でも鳥居型で3本のジャンパー線支持に耐塩ピンがいしを使った旧式を発見しているが、それは撮影には至らなかった。
それについては、東関東自動車道の千葉北インターチェンジ付近にあった。
↑ここでは道路でない箇所に配電線が施設されており、付近の中古車屋(鈑金整備工場)や奥にある工場へ向けて、三相3線式の200Vの動力負荷用に三相3線式の高圧配電線を張っているように見られた。
なお、ジャンパー線の支持に耐塩ピンがいしを使った旧式については、道でない箇所にあったからいつまでも取り換えられずに済んだのだろうが、撮影に行った2013年には既に取り換えられていた。
ちなみに今その横では大きな家具屋ができているが、今後配電柱の設備更新を行う時はどうするのだろうか、あれでは引き抜くのにも多少の手間がかかりそうに見えた。
まぁそれはさておき、花見川では他でもジャンパー線の支持用で耐塩ピンがいしが現役であるものを発見しているから、それを紹介しよう。
それがこれだ。
ここでは高圧上部に少し空間の空いた振り分け引き留め箇所での発見となった。
恐らく上部の空間の箇所には、以前は架空地線があったのだろう。
千葉では結構、高圧上部に空間を空けて架空地線を支持したものを見かけている。
なお、この場合については、腕金やキャップなどは使わず、バンドで支持するようである。
さて、振り分け引き留め箇所であるが
ここでも2本のジャンパー線支持に耐塩ピンがいしを使用していた。
耐塩ピンがいしについては、現在は変圧器への高圧引き下げ線の支持用として使われる例が大半であるから
高圧用腕金に見慣れない形でそのがいしがあるのには、ほんの少しだけ違和感がある。
別アングルはこんな感じ。
横から見ると、よくある工場の構内用配電線のようにも見えてしまうが、ここはそうではない。
おまけ
最後に、冒頭で少し触れた、東関東自動車道の千葉北インタ―付近にもあった、ジャンパー線支持に耐塩ピンがいしを使用した旧式の更新後の写真も掲載してみよう。
更新後はこうなっていた。
架空地線は撤去され、高圧絶縁電線もかつての銅線から近代のアルミ線へ更新されたから、ジャンパー線支持に関しても耐塩ピンがいしから10号中実がいしへ取り換えられていた。
なおここでは、単相3線式の低圧電灯線(100V/200V)を取り出すため、単相変圧器が1台設置されている。
次いでその次はこんな感じである。
ここでは左側にある工場へ向けて、三相3線式の動力負荷(200V)を分岐せねばならないから、2台の動力用変圧器がある感じだった。
ちなみにこの先にはもう1本終端があって、そこでも動力用変圧器を設置したものがあった。
そして現在であるが、この写真の手側前には、大きな家具屋ができているから、このアングルからの撮影はもうできなくなっている。

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