昔ながらの伝統は今でも!!
ここでいう昔ながらの伝統とは、ハンガー装柱のことである。
ハンガー装柱とは、昔ながらの変圧器の取り付け手法であり、変圧器を腕金についたハンガーから吊り下げて固定する方式を示している。
この変圧器の取り付け手法については、他の電力会社では廃止となり、ほとんど見かけることはないが
中部電力では現在も引き続き、今も基本形の変圧器の取り付け方となっているようであり、まだまだ数多くのハンガー装柱が残っている。
ここではそういったものを紹介してゆく。
撮影地:静岡県富士市
こちらは通常の変圧器横受けのハンガー装柱で、変圧器はダブルで取り付けられている。
また、低圧配電線については、三相4線式が基本のため、各変圧器の容量は異容量となっている。
ちなみにだが、中部電力ではあまり低圧配電線は張らないようである。
変圧器のすぐ下に低圧配電線を張ると思うが、そのまま引き込み線となっているのが見て取れた。
撮影地:静岡県静岡市清水区
こちらは近代構成の耐塩皿がいしの引き通しで、(略して)ダブルハンガーとなっていた。
ハンガー装柱に関しては、どこでリュックサックでも背負っているかのように見える。w
撮影地:静岡県富士市
こちらは、高圧引き込み線を分岐しながらダブルハンガー!
変圧器は左側がかなり小容量
小さいのは三相200V用の変圧器かと思われる。
この工場では高圧のまま引き込み線を引き込んでいるから、三相200Vの需要は少なめなのだろう。
ここでは変圧器の背面を改めて拡大撮影した。
左側の2次側は、3つ抜き穴のうち両端の電線しか引き出していないから三相200Vの動力用
次いでその右側は3つ抜き穴全ての電線を引き出しているから単相3線式の電灯用という感じだな。
なお、変圧器の文字色については、いずれとも黒色のようである。
それからその下にある低圧ピンがいしの色にも、ちゃんと意味がある!
中部電力での低圧配電線の配列は水平配列が基本だ。
これで全部同じ色のがいしにしてしまうと、どれがどの線かの識別ができなくなるので、色分けがされている。
1番左端のとび色(茶色)が200V支持用、白が100V支持用、緑が変圧器の外箱等と接続された接地側電線支持用のものと決まっている。
なお、こういった部分も東電とは大きく違っていたのだった。
東電では低圧配電線の配列は、動力線と電灯線で配列を仕分けているから、白の低圧ピンがいしは200Vの支持に使っている。
反対側はこんな感じ!
低圧配電線については、必要のない箇所ではあまり張らないみたいだ。
一方でこちらは
前受けのダブルハンガーとなっていた。
なお、変圧器についてはやややせ形であった。w
こちらはまたまた横受けでダブルハンガーであった。
なお、こちらの変圧器については
左側が三相3線式の電灯用で10kVA、右が三相200Vの動力用で5kVAとなっていた。
変圧器は異容量を、低圧配電線は三相4線式にすることで、電線の本数は1本節約できる。
東電管内でもその手法を用いた箇所があるが、そのほとんどが栃木県などの郊外で見かける。
なお、変圧器への高圧引き下げ線支持の高圧がいしについては、塩害地域のため耐塩仕様となっていた。
続いてこちらは、分岐をしながら背に向けてダブルハンガーという形となっていた。
ハンガー装柱については、今もこうして新設されているのが見て取れた。
なお、高圧用がいしについては、全て茶色であった。
ここではハンガー吊りされている変圧器もよく見ることができた。

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