日本最古のコンクリート電柱・夫婦電柱!!
「3歳の頃から日頃より、電柱(配電設備)に興味があるという電柱ファンなのにww日本最古の電柱が撮れないのは悔しい!」
ということで行ってきましたよ!ええ、北海道の函館へ!ww
日本最古の電柱を撮りに!!
(いや、他にもちゃんと巡りましたよ観光名所も函館市電も全部、終点から始点まで行きました。)
いや〜それにしても、地元ではれっきとした観光名所化されているらしく!

地図にも普通に載っている!w
この通り、地元の各観光名所を示す地図にまで普通に載ってます。w
電柱スポットがちゃんと正式に地図に記載されているなんて、電柱ファンとしてはとても喜ばしいことです。w
それでは見ていきましょう!

最寄りは函館市電の十字街停留所です!そこから少し歩いたところにそれがあります!!
場所は函館市電の十字街駅のすぐ近くです。
こちらの市電も各スポットを巡るにはまたいい感じ。
(なんだか昭和の東京にタイムスリップしたかのような感じもしました。また行きたいなぁ)
日本最古の電柱はこちらです!大きな茶色のマンションと看板が目印です!
そうです。それから下にはちゃんと、「日本最古のコンクリート電柱」との看板まであります!
そして、看板の裏面を読んだところ、建柱年は驚きの大正12年(1923年)建柱でした!!
(関東でここまで古い支持物が見られるのは送電線の鉄塔ぐらいです。配電線でいうコンクリート製の配電柱は古くても60年ぐらい前のものしかありません。)
さらに!!2本並んでいることから昔は夫婦電柱等とも呼ばれ、かつては市民の間で話題になったこともあったようです!
電柱が市民の間で話題になるなんて、それもまた凄い!w
また、ある古い文献(昭和20年代の)によりますと、東京の場合は電線の本数が多い市街地を中心にコンクリート製の配電柱を積極採用したとの記録がありますが
函館の場合はそうではなく、火災が多かったため(とても木柱では焼失してしまうため)、鉄筋コンクリート柱の採用を早めていたようです。
(なお、私は趣味でもう20年以上、配電線を追い続けているのですが、東京では角錐柱は見たことがありません。)
 
足場釘は木製電柱で見かける先端が大きく曲がったものが使われている。
なお、各配電柱の形状については、見慣れないレアな角錐柱となっています!
(大正時代程古いわけではないですが、東海地方で有名な角錐柱のレア電柱といえば、時山第一発電所が思い当たりますね。あそこは発電所までの道沿いにそのようなものがあったとの情報があります。)
今の電柱は円柱が中心ですが、昔は角錐柱もあったようです。
また、工法も今とは違い!!今の円柱は工場で作ったものを現場へ運搬してから建柱するのが基本ですが、角錐柱はそうではなく現場で直接造りながら建てていきました。
 
なので、2つとも下を見るとちゃんと基礎があります!
それにしても、すぐ近くは海岸がある重塩害地域なのに、100年近く持っているのは凄い!
(しかし、右側はひび割れが)
さて、それではこの趣味では毎度毎度恒例の!肝心な上部を見ていきましょうか!
(上部も完全な当時物になっているかな」と思いつつ見てみましたが、さすがにこちらは、今のがいしに更新されてました。w)
見てみると2箇所はどれも配電線の両引き留め箇所となっていました。
(よって、各柱にはそれなりの張力がそれぞれかかっていると思います。塩害といえ、それにも負けずに耐えているのが素晴らしい!)
また、この先では他の配電線と交差しており、空中交差分岐をしています。
詳しい上部形状の種類については、片方は槍出装柱仕様となった腕金による両引き留めで
もう片方奥にあるものは、高圧用腕金を中央に配置した両引き留めタイプとなっています。
唯、こちらの耐張がいしは不均配列となっています。
高圧用腕金はどれも抱きアームで、ジャンパー線支持は深溝構造となった耐塩形高圧ピンがいしを使っています!
なお、高圧配電線の両引き留めに使っている耐張がいしはいずれも重塩害地域のようですので、耐塩耐張がいしを使っています。
(東電の場合ですと、本州ではこの耐張がいしは全く使っていないようですが、八丈島等といった東京都の離島にはあるようです。)
にしても、今は円柱の配電柱が主流なので角錐柱にあったバンドはないと思うんですが、それもちゃんと取り寄せたようですね
最後に!今よくある円柱仕様の配電柱と混ざるような形で!!
果たして、今後はいつまで残り続けるであろうか?そこもまた気になるところ
できれば、100年は超えて頂きたいものだ。

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