伊勢原の古いタイプ
2回線中、上部未使用区間で発見・(大半設備、更新済み)
ここでは、2回線の高圧配電幹線が張ってあるようなのだが、そのうち上部にある遠方用に張られている高圧配電線については
実使用はされていないようで、どこの高圧配電線とも接続されていないものとなっている。
いわば死線である。
使っていないものでも途中から取り外して、上部に大きく空間を空けた配電線もこれまでに幾度か見かけているが、バランス維持のために残すこともあるのだろうか
それとも単にここは交通量が多く、また最上段回線であるから、取り外しに手間がかかるからだろうか
それはさておき、今回はそんな状況下で古いタイプを幾つか発見した。
それでは見てみよう。
まずはごく普通の1回線から始まる。
なお、今回の撮影については、見た感じ、高圧配電線の負荷側からの撮影となった。
ここでは早速、太いアルミ線を使用したもので、神奈川にもよくありげのクランプがいし2連装柱が確認できた。
ここでは、大きく反対側へ移動するため、急角度を振ったものが耐張がいしの両引き留め装柱で確認できた。
アームタイはアングル
架空地線の支持については、急角度なのに対し、鳥居型にはなっていなかった。
その反対側でももちろん、大きく角度を振った耐張がいしによる両引き留め装柱あり
なお、こちらは中央の高圧耐張がいしの個数については、珍しく4連結となっていた。
さて、使われていない未使用(死線)区間の高圧配電線については、ここより最上部より続く。
なお、正式な負荷側の位置に関しては、写真手前側方向であることが後にわかる。w
ここでは両回線ともクランプがいしを2つずつ並べた旧式の引き通しで、最下段回線より1回線を分岐
ちなみに現在は、あの流行りの離隔腕金に更新されてしまったようである。
次いでだから言っておくが、私は離隔腕金なんかよりも、こちらのクランプがいしを2つずつ並べた旧式のほうがよい。w
どうやら配電柱の位置を、交差点の外側にやや寄せたようであるから、更新後の高圧用腕金は、今流行りの長い離隔腕金となったようだ。
それにしても最近は、高圧がやや角度を振る場合も、クランプがいしと高圧用腕金は、それぞれ単一での取り付け例が多い。
引き続き、負荷側向きの高圧用腕金については、早速次の配電柱で見えてきた。
負荷側向きの高圧用腕金に関しては、単一腕金を取り付けた箇所でわかる。
続いてこちらは割と新しめの両引き留め装柱
推定年式は、平成初期頃であろう。
その次は
また落ち着いた、昭和の古き個性あるものありw
クランプがいしと高圧用腕金は2つずつ取り付けた旧式の引き通しだ。
こちらも同じく、クランプがいし2連装柱であるが、下段回線より1回線を右へ分岐
なお、最上段回線には避雷器あり。
その次は小田急小田原線の線路の下を超えるため、一旦地中線
なお、地中線となっているのは使われている下段回線のみであり、最上段回線には引き下げのケーブルヘッドは見当たらない。
以上のことから、上段回線については、使われていないことがわかる。
続いて線路を超えた先にあったのはこちら
最上段回線の現役時は、恐らくこちらにケーブルヘッドがあったと思われるが、今は使われていないため、唯1本の引き留め柱があるのみ。
黄色のカバー付きの避雷器については、リード線も取り外されていた。
なお、▲、●、■のセンス札については、●だけが残っている。
その次は下段回線の引き下げスペースがあった。
下段は活線であるが、負荷側を向いた高圧用腕金のある上段回線は死線である。
↑後ろ側に見える2つの紅白鉄塔は、新東名(厚木南IC〜伊勢原大山IC間)の建設に伴い移設された秦浜線の送電塔の工事現場である。
移設時は、送電線は1号線、2号線でそれぞれ振り分けられていた。
移設完了時のものによるが、工事当時の写真はこちらに掲載している。
上段回線については、死線となっているが、この先も合計2回線となって続く。
↑ここから先の区間については、2020年確認現在、柱ごと設備更新済みのようである。
なお、上段回線については現在も引き続き使われていない死線のようであるが、設備更新については、上段回線の分も含めて行われたようである。
この感じだとやはり、バランス維持のためか
それともその使われていない方を今後使用する予定があるのか
それとも取り外すのに手間がかかるからだろうか、色々なことが考えられる。
ここでは両回線ともクランプがいしを2つずつ並べた旧式となっているが、そのうち下段回線では、右方向へ1回線分岐
ここでは携帯のアンテナを架空地線キャップに取り付けながら、上部はクランプがいし2連の旧式の引き通し
次いでその下段は、両引き留めである。
続いてその次は単一腕金の基本構成の引き通しであるが
アームタイはアングルであるから古い。
推定年式は、昭和45年前後かと思われる。
ちなみにだが、これと似たようなものを千葉県柏市の国道16号沿いでも見かけている。
まぁそちらの方は、架空地線は取り外し済みでの発見となったがなぁ
それから高圧用腕金の取り付け向きについてだが、こちらも車道に対して右側を向いているから古い。
負荷側向きであるのが確実だ。
続いてその次、こちらは上段回線は両引き留めで黄色のカバー付きの避雷器あり
下段回線については、クランプがいしの引き通しであるが
こちらもやはり古いようでアームタイは両回線ともアングルであるし、下段の単一腕金もまた負荷側向きである。
こちらは両回線とも旧型の基本引き通し
アームタイはアングルで、クランプがいしのある単一腕金はそれぞれ負荷側向き
なお、低圧配電線については、三相3線式の200Vの動力線があるのみ。
続いてこちらはややカーブを振っているためか、クランプがいしと高圧用腕金は、2つずつ取り付けた、がいし2連装柱となっていた。
アームタイについては、変わらず旧式のアングルである。
ちなみに設備更新については、撮影当時でも所々で行われているようだった。
次の分岐箇所も、元の構成はクランプがいしと腕金は2つずつ並んでいたことだろうと思うが、更新後はやはり、それぞれ単一である。
なお、その先の分岐を超えると、再び旧式が続いていた。
ここでは高圧配電線の両引き留めを各配電柱で交互に行っていた。
そのうちこちらは、上部はクランプがいし2連の引き通しで、下段は両引き留め
次は上段回線が両引き留めで、下段はクランプがいし2連引き通しである。
その先では再び高圧用腕金を負荷側向きに取り付けた旧式が見つかった。
それ以外にもここでは古いものがある。
黄色のカバー付きの避雷器だ。
これも現在では中々見かけなくなった。
なお、ここでは、使われていない上段回線含めて、避雷器が本線に接続されていた。
↑2019年確認現在、こちらも柱ごと設備更新されたようであるが、更新後であっても使っていない上段回線は残したようだ。
また、黄色のカバー付きの避雷器も耐用年数がまたいいのか、両回線とも残っているようだ。
使われていない上段回線は、リード線を取り外さなくてよかったのだろうか
そこはまた、高圧がいしや絶縁電線で絶縁協調が取れていたとしても、万が一、雷による過電圧の侵入を懸念している結果が出ているのだろうか
なお、避雷器については、やはり高圧配電線の分岐箇所や変圧器の設置箇所を重点的に施設していたのがうかがえた。
続いてこちらは、下段回線より高圧引き込み線を分岐したもので、避雷器付きだ。
ここでは上段回線は、耐塩を思わす黄色のカバー付きの避雷器となっているが、下段回線はカバーなしだ。
さて、使われていない高圧配電線を含んだ2回線の高圧配電線は、そう長くは続かない。
次のこちらで、使われていない上段回線は引き留めとなっていた。
その先は使われている下段回線のみが続いている感じだった。
そう、本来ならこうなるはずである。
というのは、使っていない上段回線は撤去し、下段回線は大きく上部に空間を空けながら残すものだ。
先ほどの残った方は、今後連系用の高圧配電線を施設するようなことも考えているのだろうか
さて、その次で2回線のうち、下段回線だけを振り分けているようだった。
そんなわけあって、今追跡してきた最下段回線は、ここでは上段回線に移る。
しかしここはまた、高圧用腕金の傾きが凄かった。
ここは電線の長さが足りなかったのか、そうしたように見られた。
ちなみにお隣の中部電力管内では、たまにカーブを振りやすくするために、あえて高圧用腕金を傾けたものを見かける、。^^
続いてその先はこんな感じである。
引き通しの単一の高圧用腕金については、ここでも負荷側を向いていた。(写真左)
なお、ここでは両回線とも現役の活線であるから、ケーブルヘッドは2箇所に見られる。
続いて残った右下のクランプがいし2連引き通しの行き先はどうなっているのかというと、こうだ↓
単純にここでは、高圧引き込み線を振り分けての終端となっていた。

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