関西電力の2回線を追跡! その2
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さて、もう一度振り出しの米原変電所付近に戻り、今度はこちらの2回線を追ってみよう。
写真右側の2回線の高圧配電線は、琵琶湖方面へ向かっているようだ。
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立ち上げた後は
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2回線バージョンの基本形を入れながら(下段はピンがいし2連)
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奥で左へ進路変更!
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進路変更した後はこんな感じ。
黄色で囲ったのが1枚前の写真の奥に写る振り分け引き留めである。
また、道端にある高圧配電線の向きであるが、ここは特にカーブ箇所というわけではないが2つとも同じ向きを向いているのがわかる。
(関西電力管内では、道に2つの配電線を張る場合、どうやらどちらとも配電線の向きを揃える時があるらしい。)
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左手前のこちらは、普通なら道側を向くはずであるが、何か張力等が関係しているのだろうか
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その先は!
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途中にある県道234号線に沿って下多良交差点を琵琶湖方面へ曲がり
(右手前には、前ページで紹介した連系をとったタイプが見える。)
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しばらく進むと、結構古そうなピンがいし2連引き通しが見えてきた。
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ここは特に古いようで、錆が凄かった。下段は避雷器付きだった。
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国道8号先はこんな感じ。
こちらについては分岐の仕方がちょっと珍しかった。
この感じだと一見は、最上段回線から分岐しているようにも見えるが実際は違った!
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下段回線から分岐している!
通常の分岐だと開閉器と分岐箇所が干渉してしまうので、上段分岐仕様にしたようだ。
おまけに高さも足りなくなったので、配電柱の上部にはパンザーマストも継ぎ足されている
なお、上段の高圧用腕金については負荷側向きになっている。
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数本飛ぶと、今度は長〜い架空地線キャップを被せ、高圧ピンがいしはどちらも2:1で揃えた完全なる基本形が見えてきた。
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そして、高圧用腕金は変わらず負荷側向き
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その先は、架空地線がないものが目立っていた。
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ここでは上下回線間に連系用開閉器を施設したもの発見
そうそう、関西電力管内にはブッシングがとてつもなく巨大な開閉器もある。
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この先はやり出し、3:0による引き通しが2本続く。
なお、この辺の配電線の配列は珍しく、上下で高圧ピンがいしの配列を揃えたものが並んでいた。
関西電力管内では、上部2:1、下段3:0に高圧ピンがいしを配置させたものが基本である。
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そしてやはり、緩やかなカーブ箇所になると、高圧ピンがいしは強度を付けるため2つずつ取り付けるようだ。
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ここでは再び、上下回線を2:1に揃えた基本形発見
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架空地線キャップは長め
高圧配電線間には、風で揺られて電線どうしが接触しないように、何か対策が取られている。
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ちょっとここでは年式を確認してみた。
1972年とあった。
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その1本手前側には
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架空地線キャップなしバージョンで上下の高圧ピンがいしの配列を揃えておった。
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この先は
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自動開閉器や電圧調整器、そして上下回線間を結ぶ開閉器装柱などがあった。。
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下段に幹線用の自動開閉器を取り付けているのはこちら!
腕金の長さは上下で違っていた。
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その次は
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下段に高圧ピンがいし2連という準基本形を混ぜ合わせた基本形!
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ここでは下段がやり出しで大きく電線が張り出しているので、ピンがいし2連にしたようだ。
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その次は!
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関西電力ならではの電圧調整器付きの配電柱発見!
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これは東電のものよりかはやや小型であった。
なお、電圧調整器へのリード線については、こちら側は3本ずつ引き下げられているようだが
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反対側は1本減り
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2本引き上がっているのが見えた。
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続いて、こちらは電圧調整器が乗った配電柱の次であるが
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こちらの開閉器のスイッチはオンになっているので、連系用ではないようだった。
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この先で下段回線が終点となっているので、開閉器を挟んで上段回線を下段回線に向けて分岐しているように思えた。
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その次はこんな感じ。
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上下でがいし配列をそろえた基本形で、またもや頂部には長ーい架空地線キャップが被せてあるのが見えた。
なお、高圧配電線の向きと変圧器の向きは揃っておらず、逆を向いた感じとなっている。
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反対側はこんな感じ!
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そして!
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ここで2回線は終了
この先は、ここまで遠方用として張られていた最上段の1回線が活躍
それはここでそれぞれ左右に分かれ、1回線となり奥へと配電されているようだった。
ということで、追跡はこれにてひとまず終了!
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