!な3つ未撤去!!
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これは見た感じ、ジャンパー線支持用で使われていたものであろう。
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3つの耐塩皿がいしは普通に撤去できず状態なのに、3つまるまる残ったのは珍しい。
今後使用予定があったのだろうか
ちなみここは、2つの高圧配電線の振り分け方も珍しかった。
こうなったのはどうやら最上部に連系用の高圧配電線があることが絡んでいそうだ。
ここでは写真には写っていないが、写真左側には、連系用開閉器を取り付けた開閉器装柱もあった。
また、2つの高圧配電線を振り分ける場合は、分岐箇所で直接振り分ける例が多いが、ここは特例として、連系用の高圧配電線が施設されているためか
線路を超える直前で開閉器装柱を2本用意し、そこで本線用と連系用の高圧配電線を振り分けているようだった。
とはいえ、文章だけではわかりかねないから、一応図にもしてみた。それが以下になる。
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おわかり頂けたであろうか
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3つの耐塩皿がいしは、普通に取り外しができるように思えるが、2021年現在も現存しているようだ。
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このように、ここでは高圧配電線が、他に例のない、特殊な施設手法となったので、3つの耐塩皿がいしも偶然撤去されずに残ったのかと考えられた。
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なお、耐塩皿の製造年は、1969年を示していた。昭和44年だ。
アームタイもまたアングルが使われているから、70年代初頭であることもうかがえた。
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横はこんな感じ。
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耐塩皿がいしの種類は、普通の高圧ピンがいしに耐塩皿を追加したものとなっていた。
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続いてプレートだが、こちらも同じく昭和44年を示していた。
昭和44年9月建柱、高さは15メーター
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反対側はこんな感じ。
写真奥に小田急小田原線の線路がある。
また、写真右側には、図で示した連系用開閉器を備え付けた開閉器装柱がある。
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おまけ
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連系用開閉器が施設されている高圧配電線の先を追跡した結果は上記写真の通りである。
こちらについても、旧式以外ではあまり見慣れぬ頭上引き留めが見つかった。
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ここでは頭上引き留め側が連系用開閉器のある高圧配電線となっている。
ここはその印として、頭上引き留めとしてしたのだろうか
しかしこういった頭上引き留めは、頭上側が電源側である例が多い。
ここは非常時は頭上が電源側であるという印でもありそうだ。
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未撤去の耐塩皿がいしについては、付近の踏切でもう1つ発見した。
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それがこれだ。
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ここでは既に高圧引き下げ線は耐塩皿がいしからは取り外されているが、耐塩皿がいしは残っていた。
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この感じだと、こちらも普通に取り外せるように思えるが
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年式はこちらも昭和45年を示していた。1970年だ。
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