1本の変圧器への引き下げ線支持に1つの耐塩皿がいし その8
撮影地は変わって、今度は東京都大田区となった。
江戸川区では、鳥居型とのセットで、変圧器への高圧引き下げ線の支持(上向きのみ)に耐塩皿がいしを使用した光景は一切見られなかったが、ここ大田区ではどうやらそれとのセットも残っていたようだ。
同区はジャンパー線支持で使われる耐塩皿がいしの発見数もやたら多かったから、完全なる旧式があっても不思議ではないかw
ここでは架空地線も完璧に残っており、高圧配電線もまた旧式の銅線での発見となった。
それから支持物の種類も変わって、ここでは鉄筋コンクリート柱の上部にパンザーマストを継ぎ足して背の高さを上げたものとなっていた。
耐塩皿がいしの構成については江戸川区とは違い、普通の高圧ピンがいしに耐塩皿を追加した仕様となっていた。
住宅の多い大田区は、ジャンパー線支持用であってもこの構成が大半であった。
近距離はこんな感じ!
細い路地だったので、元はこちらは低圧配電線のみだったのかもしれない。
その後、昭和45年前後になると、上部にパンザーマストを継ぎ足して、配電柱の高さを上げて、架空地線、高圧共々張った感じではないだろうか
この低さだとそういう風に思えた。
しかしここは道幅が狭いから、高さの低い鉄筋コンクリート柱を建柱したとも言えそうか
おまけ
1本手前にあったこちらも古そうな形をしており、架空地線の支持はやはり腕金で、それも内側に寄っていた。
そして、中腹部にはあの古い低圧用腕金も残っていた。
この腕金も昭和40年代頃は、東京都内の細い路地などでもかつて数多く普及していた。
しかし今、こちらは低圧引き留めがいし類は取り外されており、CVケーブル化されていた。
さらにその奥の電源側はこんな感じ。
こういう構成のものについては、上部右側を向いている頭上引き留め側が電源側であることが多い。
ここでは写真奥のものが引き留めとなっているから、頭上右側が電源側であることが言える。
なお、その右上にある頭上引き留めの方は、途中で中実耐張がいしに取り換えたようで真新しかった。
古かったのは、耐塩皿がいしや古い低圧用腕金があった写真手前側の配電線路のみであった。

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